自己免疫疾患の克服に挑むスタートアップ5選
難治性疾患のフロンティア──自己免疫疾患の克服に挑むスタートアップ 自己免疫疾患は、免疫システムが誤って自身の組織を攻撃することによって引き起こされる疾患群で、関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)、潰瘍性大腸炎、クローン病、1型糖尿病、多発性硬化症など、約80種類以上が知られている。日本国内だけでも患者数は推計100万人以上とされ、発症の仕組みが複雑で個人差が大きく、治療や診断が困難な疾患が多い。 従来の治療は、ステロイドや免疫抑制剤による対症療法が中心で、長期的には副作用や再発リスクを伴うケースも少なくない。さらに、診断確定までのプロセスが長期化する例も多く、患者のQOL(生活の質
