九大発スタートアップ・フェリクス、12.5億円を調達──未熟児網膜症予防薬の米国治験へ本格始動
九州大学発の創薬スタートアップ株式会社フェリクスが、第三者割当増資により総額12.5億円の資金調達を実施した。調達資金は主に未熟児網膜症予防薬「FLQ-101」の米国臨床試験推進や組織体制の強化、次世代医薬品の研究開発に充てられる。 2019年2月設立のフェリクスは、九州大学大学院薬学研究院の研究成果を基盤とする。小児失明の主因である未熟児網膜症(ROP)と、加齢黄斑変性症(AMD)という二つの眼疾患に対する治療薬の開発に取り組む。フェリクスが強みとするのは、「脂質過酸化物の蓄積によるフェロトーシス(細胞死)」に着目した独自の化合物スクリーニング技術であり、これが同社の医薬品開発パイプラインの
