オンライン医薬品ECでストレスのない医療アクセスを実現

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KEPPLE編集部

オンライン医薬品のECプラットフォーム「東京美肌堂」を運営する株式会社LATRICOが、第三者割当増資による5.2億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、コロプラネクスト、HIRAC FUND、その他VCやCVC、個人投資家。

今回の資金調達により、新サービスの開発とブランディングの強化を目指す。

オンライン診療を通じて最適なケアを提供

東京美肌堂は、美容皮膚科領域において、オンライン診察から医薬品の提供までが可能なサービスだ。サービスページから診察を予約すると、医師によるオンライン診察を経て、処方薬が定期的にユーザーの手元に届く。化粧品やサプリメントではなく、医薬品でのケアをコンセプトとしている。

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東京総合美容医療クリニックと提携し、診察や処方調剤はクリニックの医師・薬剤師が担い、集客やユーザー対応から決済や発送、システム開発までLATRICOが引き受ける。

東京美肌堂の処方薬を服用中のアクティブユーザー数は、現在およそ2万4000人。9割は女性で、離島を含めた全国各地から利用されている。

今回の資金調達に際して、代表取締役 濱口友彰氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

高まらない診察体験

―― 従来の皮膚科・美容皮膚科の診察には、どのような課題がありましたか。

濱口氏:日本では医療用医薬品は、疾患治療以外の健康・美容目的ではあまり利用されていません。診察を受けて処方薬を購入する一連のプロセスにおいて、患者のニーズが満たされておらず、悩みも解決されていないことが大きな原因でした。具体的には、診察前の長い待ち時間による診察の満足度の低さ、ドラッグストアで購入する商品への不満などです。こういったことを理由に受診を控え、症状の悪化を招くケースも少なくありません。

そんな中、2020年4月に、コロナ禍の特例措置としてオンライン診療の規制緩和が行われ、初診からオンライン診療を受けられるようになりました。これは診察に足を運びにくかった人だけでなく、柔軟に働きたい医師のニーズにも応えられるものです。

サービス資料
この大きな社会環境の変化をとらえ、オンライン診療のスキームを使って、肌の悩みを持つ方が医薬品へアクセスするハードルを下げようと生まれたのが、当社のサービス「東京美肌堂」です。

スタートアップスカウト

―― 東京美肌堂に携わることとなったきっかけを教えてください。

私はコンサルティング会社で8年ほど勤めた後、事業会社2社では経営に近いポジションで、大企業の経営再建や、事業の推進に携わってきました。当社へ出資しているミダスキャピタルの吉村さんと話す中で、当社の事業アイデアを初めて知った時に、ユーザーのニーズと悩みに基づいた、非常によくできたビジネスモデルだと思いました。自分のこれから先のキャリアを賭けるに値すると感じ、2020年10月に参画しました。

類似サービスもありますが、いずれもフォーカスしているのはAGA、ピル、ダイエットなどの領域です。当社は、スキンケアに特化した独自の立ち位置で、周辺分野のマーケットも広いと考えています。

体の悩みを解決できる総合的なプラットフォームへ

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

競合の参入によって類似サービスが増加してきたことから、今は当社がブランドを確立するタイミングだと考えています。また、新しいプロダクトを一気に立ち上げる計画のため、調達を実施しました。

東京美肌堂の知名度は、美容に興味のある方の間で高くなってきていますが、露出や広告の出稿規模による側面も大きく、ブランドポジションの確立には道半ばと考えています。「東京美肌堂こそが自分の肌の悩みを解決してくれる」と思ってもらえる世界を作りたいと考えています。

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調達資金の主な使途は、マーケティング、ブランディング、新サービスの立ち上げです。エンジニアとマーケティングの人材採用を重点的に強化し、1年後には現在30名ほどの組織を倍にする計画です。

―― 今後の展望を教えてください。

短期的には、スキンケア領域を最優先でカバーしていきます。スキンケアにまつわる悩みは広く深いもので、多くの方が何らかの悩みを抱えています。化粧品を変え、サプリを試し、漢方を飲み、それでも解決できないことが少なくありません。そこに医療を組み合わせれば、解決できる可能性が高まります。ブランディングの確立、サービスラインの拡充、悩みを解決するプロダクト作りを通じて、スキンケア領域でポジションを確保したいと考えています。

長期的には、体の悩みを解決できる総合的なプラットフォームになることを目指します。当社がカバーできる悩みの範囲を広げるために、スキンケアの次の領域を模索している段階です。

―― 企業として、どのような社会を目指しますか。

当社は、人間にたとえればまだ「赤ちゃん」の段階です。ここから私のキャリアをかけて、エクセレントカンパニーと言える「大人」に導きたいと思っています。すべてのステークホルダーが、当社と関わってよかったと思える会社になれるようなチャレンジを続けていきます。

エクセレントカンパニーの共通点は、常に新しいことに取り組んでいる点です。新たなサービスやプロダクトが生み出されると、人々の生活や、文化そのものが変わります。当社もこれまでの「当たり前」を変えたい。オンラインで手に入れた医薬品による日常のスキンケアが、「歯の健康を守るために歯磨きをする」のと同じくらい当たり前のことになるようにしたいですね。

株式会社LATRICO

株式会社LATRICOは、「LINE」を活用したオンライン診療支援サービス『東京美肌堂クリニック』の開発・運用およびマーケティング事業を行う企業。 『東京美肌堂クリニック』では、ユーザーは「LINE」のビデオ通話で同社が提携する美容皮膚科医師の診察を受け、処方された医薬品や漢方薬を宅配便で受け取ることができる。同サービスを利用した診療は自由診療(公的医療保険の適用外)である。

代表者名濱口友彰
設立日2020年9月1日
住所東京都港区赤坂8丁目5番32号
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