肌の悩みは医師へ相談、伴走するオンライン治療が目指す美肌への行動変容

肌の悩みは医師へ相談、伴走するオンライン治療が目指す美肌への行動変容

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KEPPLE編集部


オンライン美肌治療サービス「ANS.」を提供する株式会社NeautechがプレシリーズAラウンドにて、Beyond Next Ventures等を引受先としたJ-KISS型新株予約権による約2.2億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回の資金調達により、サービス利用者数の増加やプロダクト開発の強化を目指す。

個別最適な美肌治療を届ける

ANS.はスマートフォンで医師の診察と処方を受け、肌の状態に応じて必要な医薬品やスキンケア用品が毎月自宅に届くオンライン美肌治療サービスだ。

ANS.イメージ
オンラインで医師に肌の悩みを相談し、プランを選択すると最短翌日には処方薬が届く。事前予約は不要で、チャット問診は24時間受け付けている※1ため、近隣に美容クリニックがない場合でも利用可能だ。

プランは肌の状態や予算などの個別ニーズに合わせ、医師がオーダーメイドで最適な処方を行う。医薬品等が届いた後も、肌の悩みや医薬品の服用に関する疑問などを継続的に相談でき、患者の肌の悩みが改善するまで伴走してサポートする。

利用の流れ
ANS.は2023年1月にサービスを開始し、2023年10月時点で累計診察数は3万人を超え、月間利用者数は1万人以上に達した。利用者は20代から50代まで、男女問わず幅広い層が利用する。

今回の資金調達に際して、代表取締役社長の水本 明宏氏に今後の展望などについて詳しく話を伺った。

肌の悩みは医療で解決

―― 肌の治療に関する現状や課題について教えてください。

水本氏:風邪をひいたら通院する人は多いと思いますが、ニキビやシミなど、肌の悩みを抱えていても病院で治療を受けようとする人は多くありません。肌の悩みは、治療して効果的に改善できるものも多いにも関わらず、化粧品を利用したスキンケアで解決する意識が強いんです。長年スキンケアで解決しなかった悩みが、きちんと治療を受けることですぐに治ることもあります。

通院したくても、多忙で通院の時間が確保できない人も多いです。加えて、肌の悩みは生死や体調に関わることが少なく、継続して治療することへの心理的な難しさがあります。

医師の人手不足も課題の一つですが、出産などのライフイベントで一時的に医療の現場を離れた経験豊富な人材が、一部の時間で業務復帰できる機会があります。これらのリソースを活用することで、患者に医療としての価値を広く提供することが重要です。

―― ANS.にはどのような特徴がありますか?

ANS.は、オンライン診療を活用した美肌治療サービスです。オンライン診療サービスは、医薬品へのアクセスを増やすことに貢献しますが、私たちは薬の提供に限らず、肌の悩みや疾患に対して、患者の症状が完全に改善されるまでサポートし続けることを重視しています。

オンラインでの診察は、肌の状態などをいかに細かく把握するかが重要です。事前に問診の記入や肌の写真を提出をしてもらうなど、診察の精度を上げるために力を入れています。診察後も、営業時間内であればいつでも専門家に相談できるチャットなどを活用したり、医師による再診を受けることもできるので、安心して治療を続けることができる点は大きな特徴です。

チャットの様子
加えて、現在子育て中で今後復職を希望する医師や、夜間や土日に診療時間が確保できる医師など、時間を有効活用したい人材へ活躍の機会を提供することにもつながっています。

――どのようなきっかけからANS.を開始したのでしょうか?

私自身はこれまで、オンライン診療のサービスの導入や、オンライン診療を提供する企業のサポートに携わっていました。Neautechには創業初期からジョインしています。

私が前職で海外の製薬会社と話をする中で印象的だったのは、国が効果を認めた医薬品が、日本では一般消費者に届きにくいということです。海外では、国によっては高精度な医薬品をドラッグストアでも手軽に入手できる一方、日本では医師の診断がなければできません。結果的にコロナ禍の際には、国が認めた体外診断用医薬品ではなく、認可が不要な研究用の抗原検査キットが多く消費者の手に届きました。

こうした日本の制度に対して、多くの方に効果的な医薬品を届けるにはオンライン診療が適しているんです。クリニックでも肌の悩みを解決できる一方で、提供できる価値は店舗の商圏に限定されてしまいます。私自身の経験や知見を活かして、少しでも早く日本全国にオンライン診療のサービスを届けるべきとの思いから、ANS.を立ち上げました。

医療機関への相談を当たり前に

―― 資金調達の背景や使途について教えてください。

前回の2022年5月の資金調達では、ANS.のローンチに向けた資金として調達を行いました。今回はANS.の価値をより多くのユーザーに提供し、継続的に事業拡大するための資金として、既存投資家から調達を実施しました。具体的には2025年までに、ANS.を通じた肌治療を月間約3万人に提供することを目標としています。

プロダクトの開発も強化します。オフラインでできていた治療を単にオンライン化するだけでは、あまり大きな効果はありません。デジタル技術を活用し、ユーザーが治療を途中でやめることなく完遂できるプラットフォームとして、プロダクトを拡張していくことを目指しています。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

プロダクトの作りこみはもちろんのこと、医療的な治療をすることで肌の悩みが解決できるということを広く伝え、人々の行動変容を促したいと思っています。例えば、現在では薄毛治療は一般的ですが、以前は薄毛で通院するという意識は多くありませんでした。肌の分野でも医療への認知を獲得し、行動変容を起こすことで、肌の悩みを抱える方が自分の人生を楽しめるような社会を目指しています。

コロナ禍をきっかけにオンライン診療が解禁されたことは、肌の領域で行動変容を起こすうえでの大きなチャンスです。加えて、化粧品などを使うセルフケアではなく、より効果が期待できる医療として価値提供できる点は、ビジネスとしてもポテンシャルがあります。事業としても拡大させながら、患者にとって価値あるサービスの提供に取り組みます。
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