Bioworks株式会社

関心高まるプラスチックのリサイクル
近年世界でプラスチックの規制が進み、プラスチックの代替素材が注目されている。2017年に中国で廃プラスチックを含む廃棄物の輸入規制、2019年には改正版バーゼル条約による輸出入対象となる廃棄物品目の見直しなど、排出国による廃プラスチック対応が必要となった。
一方、世界のプラスチックのリサイクル率はわずか9%であり、79%は埋立または海へ投棄されている。現状のペースでは、2050年までに120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄される。プラスチックには、使用済み製品を、再び同じ製品として再生させる水平リサイクルができる特徴がある。
2021年の国内バイオプラスチック市場規模(国内出荷量ベース)は8万8530トンであり、前年比で21.1%増加した。※循環型社会に貢献するサステナブル素材として、バイオプラスチックの採用を前向きに検討する企業も増えており、プラスチックからプラスチックを作り出すリサイクルの促進にも注目が集まっている。

株式会社ネクアス
企業HP:https://neqas.co.jp/
生分解性※プラスチック「NEQAS OCEAN」やバイオマスプラスチック「NEQAS BIO」の製造、関連商品の開発・販売をする。 NEQAS OCEANには酢酸セルロースを使用しており、海洋分解性や土壌分解性があり、透明性が高い。NEQAS BIOには捨てられるはずの卵殻が70%配合されている。国内卵殻排出量は年間約26万トンに上るため、安定した調達が可能だ。これらの素材は、ポリ袋や緩衝材、シール、3Dプリンターなどあらゆる製品に活用されている。また、自社製品としてプランターやペット用骨壺、トレイなどを製造・販売している。
※生分解性:物質が微生物などの生物の作用により分解する性質のこと
2024年5月には、東宝化成工業との共同プロジェクトを通じて、全光線透過率89%の海洋分解可能バイオ板材「 RECEBIO(リセビオ)」を発表した。
株式会社アミカテラ
植物性かつ生分解性のプラスチック製品「modo-cell®」を製造・販売をする。 放置竹林の竹や食品・飲料工場から排出される植物系残渣など、従来使われてこなかった資源を無駄なく活用しており、自然環境下でも微生物によって分解されることが特徴だ。再生可能素材で生成されているため、カーボンニュートラルかつ燃焼時に有害物質を生じない。独自開発した機械によりセルロースを含む原料を粉砕し、完全非プラスチック製品「プラントファイバーセラミック」として生まれ変わらせ、ストローや食器などを製造している。日本国内のみならず、台湾でも取引実績がある。
2024年2月には、近鉄ベンチャーパートナーズ、佐銀ベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。
Bioworks株式会社
植物由来素材を使用した高性能バイオプラスチック「Plax™」を開発・製造・販売する。Plax™は、サトウキビなどの植物を原料とするバイオプラスチック、ポリ乳酸(PLA)に、独自開発した植物由来の添加剤を加えたカーボンニュートラルな素材だ。これまでPLA樹脂を使用したバイオプラスチックは成形性や耐熱性などで課題があったが、Plaxは従来のプラスチックと同等の機能を持つ。100%植物由来のプラスチックにもかかわらず、コストや耐久性、柔軟性や強度において非常に高い性能を持つ。同素材のほか、タオルやルームウェアなどのブランド「bio」や環境に配慮した素材で作られた製品を扱うセレクトショップ「NEXT ESSENTIAL STORE」を運営する。
2024年1月には、Lavender Hill Capital、Purpose Venture Capital、18 Salisbury Capital、ヤギ等を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施し累計調達額25億円となった。2024年3月には、取締役執行役員の坂本孝治氏が、代表取締役社長CEOに就任した。2024年10月には、PlaX™が、世界最高水準の安全な繊維製品の証「エコテックス®︎スタンダード100」を取得した。
株式会社TBM
紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発し、製品の製造や販売をする。 LIMEXは、石灰石(炭酸カルシウム)を 50%以上含み、水や木、石油由来原料の使用量を抑えられている。紙・プラスチックの代替製品として、レジ袋や容器、ハンガー、文房具など多様な製品に導入されている。その他、再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」の販売・製品開発や、従業員参加型の資源循環コーディネートサービス「MaaR for business(マール・フォー・ビジネス)」などを展開する。
2025年1月には、IoTスマートゴミ箱「SmaGO(スマゴ)」の設置に取り組むフォーステックと、サーキュラー・エコノミー(循環経済)の実現に向けた戦略的業務提携を締結した。
株式会社カミーノ
企業HP:https://ca-mi-no.jp/
植物由来成分を96%以上使用した「PAPLUS」を開発する。 PAPLUSは、石油由来プラスチックに代わる新しい熱可塑性樹脂で、ポリ乳酸(PLA)に同じ植物由来で生分解性を持つ紙を複合して作られる。PLAは植物由来生分解性プラスチックのなかでも最も実用化が進んでおり、トウモロコシのデンプンやサトウキビなどの植物を原料とするバイオプラスチックだ。PLAの弱点である耐熱性や耐久性、成形の難しさなどを解決した。 製造過程で発生する紙の裁断屑や良質の古紙などを原料に加え、紙資源の循環を目指す。同素材を使用し、食器やメイク用品、容器、ハンガーなどあらゆる製品を製造する。また、毎年世界中から広島市平和記念公園に贈られる1000万羽、10トンの千羽鶴を、Tシャツや再生紙製品などにリサイクルし、販売する事業にも取り組む。
2024年4月には、山中湖村の持続可能な観光地のロールモデル化を目指し、山中湖村(山梨県南都留郡)と包括連携協定を締結した。

-----------
※矢野経済研究所 「バイオプラスチック市場に関する調査を実施(2022年)」