関連記事
家庭料理テイクアウトが支援する子育て世帯、食卓に子どもの笑顔を

現代では、核家族が主流となり、身近に育児を手伝ってくれる人がいないケースが多いため、「ワンオペ育児」が一般的となり、社会問題にもなっている。また、共働き家庭が増加しており、仕事と育児を両立するために限られた時間で効率よく育児をすることが求められている。
2023年度のこども関連ビジネスの市場規模は、前年度比2.2%増の10兆6962億円と推計される。※コロナ禍に見舞われた2020年度に10%程度の大幅な縮小となったが、その後回復基調となり、2022年度も前年度並みの伸長率を保ち、増加傾向が続いてる。
子育て支援サービスの提供は、単に個々の家庭だけでなく、社会全体にポジティブな影響をもたらし、持続可能な発展が期待される。
本記事では、日本の子育てをサポートするスタートアップを紹介する。
家庭料理のテイクアウトサービス「マチルダ」を運営する。マチルダは、日替わり家庭料理のテイクアウトサービスだ。主菜・副菜・汁物の3品を1セットとして販売する。LINE上で日替わりの献立を確認して注文し、決済もオンラインで完結する。調理は同社が保有する亀戸のセントラルキッチンで行う。料理は、東京都内を中心とする6ヶ所のステーションでQRコードをかざすことで受け取りが可能だ。
3歳から小学校高学年の子どもを育てる、子育て世帯を主なターゲットにサービスを提供する。ステーションでは料理の受け取りに限らず、季節のぬりえやイベントなど、子どもたちを巻き込んだオフライン体験を提供している点が大きな特徴だ。
2024年10月には、認可保育園「さくらさくみらい東日本橋」運営のさくらさくみらいとの連携を開始し東日本橋ステーションを設置した。
企業HP:https://www.tsukurioki.jp/
家庭料理の宅配サービス「つくりおき.jp」を運営する。つくりおき.jpは、管理栄養士監修のお惣菜を毎週自宅にお届けする宅配サービスだ。子どもから高齢者まで食べられる、優しい味付けの料理を冷蔵で届ける。献立検討から買い物の手間・調理の手間・洗い物の手間まで食事準備にかかる手間を軽減できる。
注文はLINEからでき、メニュー確認・サポートや問い合わせ等も可能。社内の管理栄養士や企画職、データサイエンティストが、満足度データを分析しながらメニューを組み合わせている点も特徴だ。2020年2月にサービスを開始し、2025年1月時点で累計1600万食を突破。
2025年1月には、茨城県の企業である菱彩と業務提携契約を締結した。今回の提携により、つくりおき.jpの製造拠点は、自社キッチン3拠点に加え、製造パートナーのキッチン4拠点を合わせた合計7拠点となった。
企業HP:https://gotoschool.co.jp/
児童福祉法に基づく児童発達支援、放課後等デイサービスである子ども運動教室LUMOをはじめ、就労移行支援、就労継続支援LUMO+を展開している。LUMOは、子どもが運動プログラムを通して集団生活になじめるようにトレーニングする教室であり、発達障がい児童を対象にした独自の運動療育プログラムを開発。このプログラムは、原始反射や栄養学といった専門的観点から発達障がい児の治療を行っている医師の本間龍介氏が監修しており、集団行動への適応や自発的なチャレンジを可能にするトレーニングだ。
2024年8月1日時点で、LUMOは全国20校に広がり、会員児童数は約930名に達している。今後は、さらにその展開を加速させていく方針だ。
大人も一緒に楽しめる本格味わいの幼児食宅配サービス「homeal」の企画・製造・販売を手掛ける。homealは、宅配サービスを中心に、幼児食を学べるマガジン、子どもの成長に合わせた幼児食の相談ができるLINEチャットサービスも提供している。
2024年1月には、MEAL FORWARDと資本業務提携契約を締結した。homealが持つ幼児食や家庭の食卓づくりの商品開発力・流通網に、MEAL FORWARDが進める商品開発や商品販売、仕入れなどのネットワークが加わることで、より加速度的に、ライフスタイル・家族構成・嗜好など多様化する個々の食生活に適したパーソナライズ化と、流通と購買のイノベーションを目指す。
企業HP:https://oxxx.co.jp/
幼児向けの冷凍食品宅配サービス「mogumo」を開発・販売する。mogumoは、管理栄養士監修のもと手作りの幼児向け冷凍食品を宅配するサービス。幼児が食べやすいように食材は細かくカットされ、電子レンジや湯せんで温めるだけで食べることができる。和・洋・中24種類以上の豊富なメニューから子どもに合わせて選択可能。 また、ECモールの運用や「Shopify」構築など制作から運営までワンストップで行うEC運営代行サービス事業も行う。
2025年3月には、FFGベンチャービジネスパートナーズ、Future Food Fund、天神屋、オリエンタルフーズ、GxPartners LLP、オモヤ、複数の個人投資家などを引受先とした第三者割当増資による、総額1.8億円の資金調達を実施した。
幼児教育キットを届ける「クラウンボックス」と幼児教育型シッターサービス「クラウンシッター」を運営する。クラウンボックスは、お子さまの性格、年齢、興味などに合わせて、パーソナライズされた幼児教育キットをお届けするサービスだ。
クラウンシッターは、英語や音楽、スポーツや科学など、さまざまな特技を持つ大学生シッターが独自開発の教材クラウンボックスとともに自宅に伺うサービス。対象年齢は3~6歳。シッターに幼稚園や習い事の教室への送迎を依頼することもできる。
2023年8月には、ハウテレビジョンを引受先としたJ-KISS型新株予約権による2000万円の資金調達を実施した。
-----------
※矢野経済研究所 「こども関連ビジネス市場に関する調査を実施(2024年)」
スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ。
1週間分の資金調達情報を毎週お届けします。
※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします
※配信はいつでも停止できます
投資活動のあらゆる情報を一元的に管理できる案件管理機能を中心に、社内外への報告資料の自動作成機能やダッシュボード機能をご提供。
スタートアップ企業の事業概要、時価総額、株主情報、役員情報など、幅広いデータをご提供。
ファンドの経理や決算、分配計算や監査法人対応、親会社へのレポーティングまで、幅広くご提供。
独自のデータベースと知見を活かして、スタートアップに特化した株価算定・投資検討デューデリジェンスをご提供。
事業方針の変更で売却ニーズを抱える事業会社、満期が近づくファンド等が保有するスタートアップの株式をダイレクトに買取。