株式会社CoLab

産業用AIロボットを開発する株式会社CoLabは、プレシリーズAラウンドにおいて、Coral Capitalを引受先とする第三者割当増資により3億円の資金調達を実施した。
同社は、工場の組立工程をAIで自動化するため、独自の自律制御ロボット「AI Servo Robot System」の研究開発・製造・販売を行っている。視覚・触覚・ロボット・AI技術を融合し、研究開発から販売までを一貫して手がけ、AIロボットシステムを提供する。特に、自動車メーカーや電気機器メーカーの工場での組立工程を自動化することで、品質・コスト・納期の最適化と効率化を実現する。少子高齢化社会に対応した生産性向上や、地政学リスクの低減につながる次世代の製造業サプライチェーンの構築を目指している。
代表取締役の川畑 晋治氏は、神戸大学を卒業後、キーエンスに入社。センサーや制御機器を用いて工場の自動化提案を行うビジネスの企画・研究開発に従事し、グループマネージャーを務めた。2015年8月にCoLabを設立し、代表取締役として組織を率いる。
川畑氏は、「この資金を活用し、私たちは、産業用AIロボットの研究開発をさらに加速させ、製造業における自動化の新たな可能性を切り拓いていきます。私たちの技術が、工場の働き方を変革し、一人当たりの生産性を飛躍的に向上させることで、少子高齢化社会においても日本が世界をリードする未来を実現できるよう、全力を尽くしてまいります。」とコメントしている。(一部抜粋)
製造業界では、少子高齢化による労働力不足が深刻化しており、組立工程の自動化が求められている。CoLabの技術は、これまで人手に頼っていたネジ締めや部品のはめ込み、配線作業といった組立工程をAI視覚とAI力覚を活用した制御技術でロボットが担うことで、これらの課題を解決する。
こうした技術のさらなる発展と普及を推進するため、今回調達した資金は事業拡大に向けた開発および人材採用に充当し、組織基盤の強化に取り組む。特に、基礎素養を持つ人材を広く採用し、同社のコア技術である「AIビジュアルサーボ」と「AIセンシングサーボ」を発展させる人材の育成と製品開発の拡充を進める方針だ。
画像はCoLabプレスリリースより