スマートシティ開発関連のスタートアップ4選

スマートシティ開発関連のスタートアップ4選

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技術で街をアップデートするーースマートシティに挑む

都市化の進行や環境意識の高まり、技術革新の加速を背景に、「スマートシティ」への関心が世界的に高まっている。スマートシティとは、IoTやAI、ビッグデータなどの先端技術を活用し、都市のインフラや行政サービス、交通、エネルギー、医療、防災などを最適化する都市モデルを指す。持続可能で住みやすい都市の実現に向け、公共・民間を問わずさまざまなプレイヤーが開発に取り組んでいる。

2023年の世界のスマートシティ市場規模は、約5943億米ドルで、2024年には約6775億米ドルに達すると予測されている。今後も、都市運営のあり方を根本から変える成長市場として注目されている。一方で、行政の予算制約、住民合意の難しさ、標準化の遅れといった課題も多く、実装にはハードルが伴う。

こうした状況の中、柔軟な技術開発力と機動力を持つスタートアップ企業が新たなイノベーションの担い手として期待されている。センサーによる都市データの収集と分析、行政手続きのデジタル化、シェアモビリティやスマートエネルギー管理など、スタートアップによる多様な取り組みが都市の課題解決に挑んでいる。

本記事では、スマートシティ開発をリードする日本のスタートアップに焦点を当て、その取り組みと可能性を紹介する。

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スタートアップ4選

株式会社Andeco

企業HP:https://www.andeco.co.jp/

スマートシティの構想立案や実現に向けたコンサルティングを提供する企業。エネルギー、交通、ICT、都市設計などを横断的に支援し、自治体や企業と連携したまちづくりを推進している。再生可能エネルギーの導入支援や木材活用を通じ、地域循環型の社会づくりにも取り組む。都市・建築の専門知見を活かした提案力が強み。環境と経済活動の両立をテーマに事業を展開している。

2024年6月には、空間コンピューティングサービス開発チームを立ち上げ、デベロッパー・建設業向けBIM/CIMビューワーアプリ開発に着手した。

株式会社ゼロ・サム

企業HP:https://www.zero-sum.co.jp/jp/

道路ITS事業と自動車ITS(高度道路交通システム)事業を展開している。道路ITS事業では、​スマートシティの実現に向けて、道路ネットワークへのリアルタイム交通情報配信システムを提供する。交通量センサーを活用して道路上の交通データを収集し、交通渋滞情報を生成、交通情報板やスマートフォンなどへリアルタイムに配信するシステムを開発している。また、自動車ITS事業では、車両のIoT化を推進し、ドライバーに対してリアルタイムな情報提供や利便性の向上を図る。

株式会社SYSTEM CONCIERGE

企業HP:https://systemconcierge.co.jp/

スマートシティ関連の業務システム開発や、テクノロジーのコンサルティングを行う。不動産やエネルギー、金融などスマートシティにおける、IoTプラットフォーム、AIチャットボットなどの機能を組み込んだシステムを開発する。

株式会社スマートシティ技術研究所

企業HP:https://www.smc-tech.com/

スマートフォンを活用した次世代型の道路点検・管理システム「GLOCAL-EYEZ×ROAD」を開発・提供しています。一般車両に取り付けたスマートフォンで走行中の映像や振動データを取得し、AI技術を使って路面のひび割れや段差、道路付属施設の異常などを高精度に解析。低コストかつリアルタイムでの道路管理を可能にし、スマートシティのインフラ維持管理を支援する。

2024年9月には、「GLOCAL-EYEZ」が、国土交通大臣表彰制度において「活用促進技術」に選定された。

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※グローバルインフォメーション「スマートシティ市場:コンポーネント別、展開エリア別-2025年~2030年の世界予測

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