広告関連事業を展開するスタートアップ5選【2025年5月更新】

広告関連事業を展開するスタートアップ5選【2025年5月更新】

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7兆円を超えた広告市場、中心はインターネット広告に

今も昔も変わらず大きな市場である広告市場。日本における総広告費は2011年以降徐々に増加し、コロナ禍による一時的な減少はありながらも、2024年は過去最高の7兆6730億円となった※1

媒体別では、インターネット広告費が最も多い。インターネット広告やプロモーションメディア広告費は前年比で増加しているのに対して、マスコミ四媒体(雑誌広告・ラジオ広告・新聞広告・テレビメディア広告)全体の広告費は前年比で減少した。

インターネット広告に関する技術を扱う世界のアドテック市場は、2025年に8億8000万米ドルと推定され、予測期間(2025~2030年)のCAGRは11.54%で、2030年には15億2000万米ドルに達すると予測されている。※2

インターネット広告の需要拡大や、AIなど最新技術を活用した広告の発展などを受けて、今後もアドテック市場は加熱するだろう。今回は、Web広告に関連するスタートアップを中心に広告関連事業を手がけるスタートアップについて紹介する。

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スタートアップ5選

株式会社halfwaytheir

企業HP:https://halfwaytheir.com/

未活用壁面を活用したポスター広告メディア「TIMES SQUARE」を運営する。TIMES SQUAREは、街中に点在する壁面をオーナーから一括借用し、大量のポスター広告を掲載することで企業のプロモーションを支援するサービスだ。落書きに悩む壁面や、有効活用されていない壁面の収益化に貢献する。

2024年1月にはプレシードラウンドにて、XTech VenturesからのJ-KISS型新株予約権による資金調達の実施を明らかにした。2024年12月には、日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社【2025年版】」に選出された。

アジト株式会社

企業HP:https://www.agito-inc.com/

カスタマーデータプラットフォーム「Databeat」を運営している。 Databeatは、広告データの収集から蓄積、レポート作成までを自動化する。同サービスでは、Google広告やYahoo!広告、Facebook広告をはじめとする複数の媒体や、アフィリエイト広告やDSP広告などと連携して、広告データを自動で収集できる。また、広告データの自動レポート化、BIツールやExcelなど多様なフォーマットでのデータ出力が可能だ。

2025年5月には、Databeatにおいて、Amazon広告とのデータ連携を正式に提供を開始した。今回の連携により、Databeatが連携可能な媒体数は40以上となった。

株式会社ビービット

企業HP:https://www.bebit.co.jp/

UX支援、マーケティング支援を行う企業。UXデザインコンサルティング、UXグロースハック支援サービスなど多様なサービスを提供している。また、広告効果測定ツール「WebAntenna」を提供している。WebAntennaでは、バナー、リスティング、メルマガ、SEOなどの広告成果を一元管理できる。サイトに専用タグを埋め込むのみで、最短2営業日での導入が可能だ。

2024年2月時点で、WebAntennaはサントリー株式会社、株式会社フジテレビジョン、オイシックス・ラ・大地株式会社など、さまざまな業界の600社以上に導入されている。また、2024年1月には、シリーズBラウンドにて第三者割当増資による総額12億円の資金調達を実施したことを発表した。これにより、累積資金調達額は約37億円になった。

リードプラス株式会社

企業HP:https://www.leadplus.co.jp/

企業向けにインバウンドマーケティングサービスやインターネット広告事業を運営する企業。 インバウンドマーケティングでは、Webサイトの構造、ペルソナ設計、ファネル設計、集客戦略の立案支援など環境構築から運用までをオールインワンで行う。

インターネット広告では、広告運用状況や広告成果を一元管理できる広告パフォーマンス確認ツール「MyFolio」を運営。また、Web広告のシミュレーションが行える「Web広告シミュレーションツール」を無料で提供している。同ツールでは、予算や業種、配信地域などの条件を入力することで、想定される広告の表示回数やクリック数、クリック単価などをシミュレーションし、各結果を数値化できる。

2025年5月には、店舗向けWeb来店促進・業務効率化サポートサービスを提供するロカオプと販売代理店契約を締結し、ロカオプ(ツール)の取り扱いを開始した。

ソーウェルバー株式会社

企業HP:https://www.sowelleber.jp/

広告主支援サービスおよびメディア支援事業を手がける、ソニーグループからスピンオフした企業。認知・インサイト分析に特化した広告ストーリーの改善をサポートするDSP「kugai」を提供する。

また、メディア向けプランニングサービス「SPAN」や、メディア支援プラットフォーム「Ballooon」を提供している。Ballooonでは、コンテンツプロバイダーと、情報系アプリ、ニュースサイトといった外部メディア間での契約の一元管理や効率的な流通をサポートする。

2025年4月には、SNSデータを活用した顧客理解を深める分析・考察ソリューション「HAKURAKU」の提供を開始した。HAKURAKUは、SNS等から顧客の声をタイムリーに捉え、データ分析・考察業務をスピーディーに実行。出力される結果には、ユーザーによる考察を支援するための機能が備わっているため、短時間で再分析を繰り返すことが可能で、新たな仮説の立案と検証により深い顧客理解を得られる。

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※1 電通 「
2024年 日本の広告費
※2 グローバルインフォメーション「
アドテク- 市場シェア分析、産業動向・統計、成長予測(2025年~2030年)

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