アートを身近にするスタートアップ5選

アートを身近にするスタートアップ5選

written by

KEPPLE編集部

目次

  1. はじめに
  2. スタートアップ5選
    • 株式会社TRiCERA
    • 株式会社Casie
    • 株式会社KAMADO
    • 株式会社between the arts
    • 株式会社The Chain Museum
  3. おわりに

はじめに

アートの形態は多岐にわたり、絵画、彫刻、写真、音楽、ダンス、演劇、文学、詩、映画、インスタレーションアート、デジタルアートなどさまざまな媒体が含まれる。アートは美術館やギャラリーで展示されることが一般的だが、公共の場所やオンラインでの展示や売買なども増えている。

2022年の世界のアート販売額は、678億ドルに上り、新型コロナウイルスが流行する以前の2019年の水準を上回った。パンデミックからの回復幅の大きな2021年と比較すると成長は鈍化したが、2022年の販売額は前年比で3%増加している

アートは文化の一部であり、人々に感動や洞察を提供する重要な要素と言える。アートは常に変化し進化する領域であり、新しいアイデアやトレンドが次々に登場している。今後もデジタル化やオンラインプラットフォームの増加など、アートがますます身近になることが期待される。

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スタートアップ5選

株式会社TRiCERA

アートマーケットプレイス「TRiCERA ART」やアートニュースサイト「ARTCLiP」を開発・運営する。 TRiCERA ARTは、絵画・写真・彫刻の売買ができるオンラインギャラリー。アーティストはTRiCERA ARTに作品を出品し、世界中に販売することができる。サービス上にアーティストや作品の情報を蓄積することで、ユーザーは好みのアートを簡単に見つけて購入できる点が特徴だ。

2021年10月には、シリーズAラウンドにて、KUSABI、DGインキュベーション(デジタルガレージグループ)、ポーラ・オルビスホールディングス、SMBCベンチャーキャピタル、マネックスベンチャーズを引受先とした、第三者割当増資による1億9000万円の資金調達を実施した。2023年4月には、登録するアーティスト数が8000人(世界126か国)を突破した。

関連記事

企業HP:https://tricera.co.jp/#top

株式会社Casie

定額制絵画レンタルサービス「Casie」を運営する。Casieでは、作品や画家の知名度に関係なく、月額固定の一律料金で絵を飾ることができ、季節や気分に合わせて作品を交換できる。絵画に触れるのが初めての人には、専門家が相談に乗るサービスもある。個人宅の利用のほか、病院や飲食店など様々な場所でのレンタル実績を持つ。

2021年3月には、イノベーションC投資事業有限責任組合を引受先とした資金調達を実施した。2023年9月には、Casieの機能をリニューアルし、10,000点を超えるアート作品から選ぶ作品検索体験の提供を開始した。

株式会社KAMADO

アート情報メディアを運営する。美術館などに関する記事を配信するほか、アーティストが配信するメッセージを購読できるサービスや、抽選でアート作品をもらえるサービスなどを運営している。2023年1月には、NFTアートを購入できる「KAMADO CHOCHIN」のβ版リリースを発表した。

2023年6月には、ペライチ創業者の橋田一秀氏ら、エンジェル投資家を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。また、web3アドバイザーにブロックチェーンエンジニア・トークン投資家であるJerry KOU氏が参画した。

株式会社between the arts

アート管理サービス「美術倉庫」を運営する。預かった作品を、セキュリティが整備され、温度・湿度が調整された場所で保管する。 利用者は、預けたコレクションの情報をオンラインから閲覧できる。

2021年10月には、プレシリーズAラウンドにてShinwa Wise Holdings、Gazelle Capital、エンジェル投資家等を引受先とした第三者割当増資による、1億8900万円の資金調達を実施した。2023年4月には、金融リテラシーの高い富裕層向けの会員基盤の強化を目的に、金融メディアプラットフォーム「ZUU online」を運営するZUUと業務提携した。

企業HP:https://bwta.jp/

株式会社The Chain Museum

スマートフォン向けアート鑑賞アプリ「ArtSticker」を運営している。ArtStickerでは、インスタレーション・絵画・パフォーミングアーツなどのアート作品を掲載。ユーザーは、金額に応じた色のスティッカーを作品に貼ることで、アーティストを支援できる。作品を購入することも可能だ。また、美術館・ギャラリーなどの運営者向けに、チケット販売やオーディオガイド機能を提供している。 同社はほかに、ミュージアムのディレクションを手がけており、ホテル・オフィス・商業施設や行政から依頼を受け、アーティストの提案や作品制作のサポートを行う。

2023年3月には、JFR MIRAI CREATORS投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。アートと出会い、表現に触れた人たちが思わず語り合いたくなるアートスペース、「Gallery Restaurant 舞台裏」を2023年11月24日(金)に麻布台ヒルズに開業する。

企業HP:https://t-c-m.art/

おわりに

NFTとしての販売のほか、絵画売買のプラットフォームなど、アートの流通には関心が高まっている。今後も、アートに関連したスタートアップの動向にはさらに注目が集まりそうだ。

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参考:Art Basel 「The-Art-Basel-and-UBS-Art-Market-Report-2023

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  • #ピックアップ特集
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