ペットフードの開発・販売に取り組むスタートアップ5選

ペットフードの開発・販売に取り組むスタートアップ5選

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KEPPLE編集部

目次

  1. 拡大するペットフード市場と高まる健康志向
  2. スタートアップ5選
    • 株式会社バイオフィリア
    • 株式会社uniam
    • 株式会社PETOKOTO
    • 犬猫生活株式会社
    • 株式会社XAXA

拡大するペットフード市場と高まる健康志向

ペットフード市場は世界的に拡大している。特に、ペットを家族の一員として扱う意識が高まる中で、ペットの健康や栄養バランスに配慮した製品への需要が急増している。2020年以降、新型コロナウイルスによる在宅時間の増加も市場拡大を後押しした要因のひとつだ。

また、飼い主の意識変化によりペットフードのプレミアム化が進んでいる。オーガニック、無添加、グレインフリーといった健康志向の高い製品が注目を集めており、肥満やアレルギーを持つペットのための特別食などのニーズも増加している。

2023年の国内ペットフード市場は、前年比11.9%増の4754億円となった。今後もペットの健康志向やライフスタイルの変化に対応しながら成長を続けると予測される。特に、消費者の健康意識の高まりがプレミアム製品の需要をさらに促進し、企業にとっては品質と差別化が成功の鍵となるだろう。持続的な市場拡大に向けた取り組みが今後も注目される。

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スタートアップ5選

株式会社バイオフィリア

企業HP:https://biophilia.co.jp/

犬・猫向けのフレッシュペットフードを販売する。同社が開発・販売する「CoCo Gourmet(以下:ココグルメ)」は、新鮮な食材を使った犬用のフレッシュペットフード(以下、フレッシュフード)だ。ココグルメは獣医師などの専門家が監修。必要な栄養をバランス良く含んでいる。従来のドライフードに比べ、水分量は約70%と多く含まれ消化吸収力も高い。冷凍で届き、電子レンジなどで解凍するだけで、手軽に新鮮なごはんを与えることができる。また、猫向けの「Miao Gourmet(ミャオグルメ)」も提供している。新鮮な魚や野菜を利用し、猫が食べやすい形に調理している。猫は水分摂取が苦手なケースもあるため、食事を通して病気の予防にも重要な水分を摂取できるよう工夫されている。

2024年1月には、シリーズBラウンド(1stクローズ)にて、第三者割当増資による3.7億円の資金調達を実施した。2024年7月には、3月の台湾進出に続き、香港でココグルメ・レトルトの販売を開始した。2024年11月には、登録愛犬数が30万頭を突破したと発表した。

株式会社uniam

企業HP:https://uniam.jp/

キャットフードを開発・販売する。uniamが販売するのは、猫の身体特性や食性に基づいて開発されたフレッシュキャットフード。フレッシュフードは、人間になじみある食材を使用し、保存料、香料、着色料など不要な添加物を使わず加工したペットフードだ。フードは衛生面に配慮し、低温調理や瞬間冷凍で作っている。無料のフード診断に回答することで、獣医師のコメントを添えて最適な食事プランが提案される。合成保存料は使用せず、冷凍された状態で自宅まで届く。

2024年5月には、シードラウンドにて、第三者割当増資および金融機関からの借入による6000万円の資金調達を実施した。2024年10月には健康ケアに特化したねこ用おやつ「ピュアピューレ」の第2弾として、「リフレッシュケア」の販売を開始した。

株式会社PETOKOTO

企業HP:https://corp.petokoto.com/

素材にこだわったペットフードの販売、情報メディアの運営、保護された犬猫と飼いたい人のマッチングサイトの運営、の3つの事業を展開する。可処分所得が高く、ペットにお金をかけられる層が顧客ターゲット。自社メディアやSNSに加え、旗艦店や施設などオンラインとオフラインの双方から集客を目指している。また、品質には問題ない廃棄されてしまう食材を利用することによるフードロス削減やバイオマスインキ配送ボックスに採用しCO2削減に貢献するなど、環境にも配慮している。

2023年11月には、シリーズBラウンド(2ndクローズ)にて、あすかイノベーションファンド、北陸地域ベンチャーファンド、楽天キャピタル、個人投資家2名を引受先とした第三者割当増資による約4.2億円の資金調達を実施した。2024年10月には、エポスカードとの提携クレジットカード「ペトコトカード」の発行を開始。利用額の0.1%が保護犬猫団体へ寄付される。

犬猫生活株式会社

企業HP:https://inuneko-seikatsu.co.jp/

国産・無添加にこだわったペットフードを開発・販売する。認定工場で栄養素を逃さない「低温加熱製法」で作った栄養食をはじめ、おやつやサプリメントもある。獣医師がレシピを監修し、食事やしつけの悩みの相談にも答えるサポート体制も持つ。2024年3月に累計の販売実績3500万食を突破している。また、予防医療専門の往診動物病院「犬猫生活 往診クリニック」も展開しており、通院が苦手なペットでもいつもの環境でリラックスして診察を受けることができる。

2024年8月には、サプライチェーンにおけるCO2排出量の年間約4トンの削減を実現したと発表した。2024年11月には、7月に7種の味で新発売した犬猫用のおやつ「はなまるおやつ」シリーズに国産の天然本州鹿を使った4種の新商品が追加され、発売を開始した。

株式会社XAXA

企業HP:https://www.xaxa.co.jp/xaxashop

ローフード&フレッシュフードを用いたペットフード「XAXA PREMIUM PET FOOD」の企画・販売などを行う。栄養学に基づいたレシピを独自に開発し、タンパク質や脂肪、ビタミン、ミネラルなど栄養バランスが取れたペットフードを提供している。グレインフリー、低脂肪、高タンパクなど、それぞれの犬や猫のライフステージや健康ニーズに応じたレシピを備えている。

2024年1月には、シードラウンドにて、フューチャーベンチャーキャピタルを引受先とした資金調達を実施した。

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※富士経済グループ 「ペットフード・用品の市場を調査

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  • #ペット
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