燈が50億円調達、三菱電機と連携加速──基幹産業DX×AIで「次世代産業OS」へ

燈が50億円調達、三菱電機と連携加速──基幹産業DX×AIで「次世代産業OS」へ

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建設・製造・物流など基幹産業のDX支援とAI活用に取り組む燈株式会社(読み:あかり / 以下「燈」)は、三菱電機を引受先とする第三者割当増資により50億円の資金調達を実施した。

燈は建設、製造、物流などの基幹産業に特化したAI SaaS、 およびDX Solution事業を展開している東京大学発のAIスタートアップ。

AI SaaS事業では、各業界ごとの専門用語や業務フロー、法令要件に対応したプロダクトを揃え、導入直後から現場で使いやすいUI/UXと業務支援機能を提供する。代表的なサービスは、建設業務の見積・発注・請求・原価管理に対応する「Digital Billder」シリーズや、建設業向けAIコンサルティング「光/Hikari」、製造業や物流業など各業界向けAIエージェントが挙げられる。

顧客は大手上場企業から中堅・地方企業まで多岐にわたり、複数の企業とAI・DX導入プロジェクトの実績がある。

現在、AIの世界的な潮流は、物理世界での振る舞いまでを担う「Embodied AI(身体性AI)」へとシフトしている。燈はこの分野の最前線に立ち、社内に多数在籍するロボットエンジニアが実機を用いた検証を日常的に行うことで、デジタル空間にとどまらないフィジカル空間でのAI実装を強力に推進している。

代表取締役社長 兼 CEOは野呂侑希氏。東京大学入学後、休学してAIスタートアップでのインターンを経験。東京大学・松尾研究室主催のGCI(2020 Summer)では優秀賞を受賞。松尾研究所では企業向けの共同研究の提案、コンサルティング等に携わり、2021年2月に燈株式会社を創業した。

野呂氏は、「三菱電機の漆間社長と対話を重ねる中で、日本の産業界を背負って立つ強い覚悟と、両社が組むことで描ける未来の構想に深く共感いたしました。三菱電機が持つ圧倒的な現場データと、我々のAIアルゴリズム開発力・実装力を掛け合わせ、両社一丸となって世界に類を見ない産業OSを構築してまいります」とコメントしている。(一部抜粋)

今回の引受先である三菱電機は、FAシステム(生産工程の自動化を図るシステム)・社会システムなどの幅広い事業領域とグローバルネットワークを背景に、製造現場の膨大な実データと機器制御に関する高度なドメイン知識を有している。一方、燈は最先端のAIアルゴリズム開発力と高い実装力を強みとし、ソフトウェアによってハードウェアの価値を最大化してきたという。

両社は今回の資金調達を機に連携を加速し、三菱電機の「現場を動かす力」と燈の「知能化する力」を掛け合わせ、無人化・自立化された未来の工場を支える「次世代産業OS」の開発を進める。これにより、生産性向上や技術継承といった日本産業の課題解決と、グローバル市場での競争力強化を目指す計画だ。

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