株式会社NIJIN

子ども一人ひとりに合った学びとつながり
学校に通わない、あるいは通えない状態にある子どもたちの存在が、社会的な課題として改めて注目されている。文部科学省※の調査によれば、不登校の児童生徒数は年々増加傾向にあり、背景には学習環境への不適応だけでなく、家庭環境、心身の不調、人間関係など、複合的な要因があるとされている。
一方で近年、不登校を一律に「解消すべき状態」と捉えるのではなく、子ども一人ひとりに合った学び方や社会とのつながり方を再設計するという視点も広がりつつある。オンライン学習、個別支援、居場所づくり、対話を重視した伴走型の支援など、学校以外の選択肢を提示する取り組みが少しずつ増えている。
こうした動きを支えているのが、テクノロジーや新しい支援モデルを活用し、不登校の子どもたちやその家族を多面的に支えるスタートアップや民間団体だ。学習支援にとどまらず、心理的なケア、社会との接点づくり、保護者へのサポートなど、従来の枠組みでは拾いきれなかった課題に向き合っている。
本記事では、不登校の子どもたちに対して新たな選択肢を提示し、学びや成長の機会を広げようとするスタートアップを紹介する。

スタートアップ4選
株式会社NIJIN
不登校の生徒などに向けたオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の開発・運営などを行う。 NIJINアカデミーは、不登校の小学生・中学生向けのオルタナティブスクール。オンラインをメインとした「メタバース通学」と、リアル教室とメタバースのハイブリッド型「ハイブリッド通学」から選択できるという。同スクールでは、学校とは異なる教育モデルのもと、多様性や変容性、選択性に着目しながら、教育事業を運営する。 そのほか同社では、教員研修プラットフォーム「授業てらす」や、通信制高校の問題通信制の孤立・不安・退屈をを解決する通信制サポート校「NIJIN高等学院」などを運営する。
2026年1月には、オーストラリア州立のオンライン公立校「Virtual School Victoria」と国際連携を開始した。
株式会社Woody
不登校や発達障害の子ども向けに、オンラインのコミュニティサービスやフリースクールなどを運営するサービス「Branch」を運営する企業。 Branchは、不登校や発達障害の子ども向けに、オンラインのコミュニティサービスや、保護者同士のコミュニティなども運営する。好きなことが同じメンターと1対1でマッチングでき、訪問やオンラインでのビデオチャットなどで遊んだり、学んだりできるという。 そのほか、東京・代官山でフリースクール「Branch room」の運営を行う。
株式会社キズキ
企業HP:https://kizuki.or.jp/company/
個別指導塾「キズキ共育塾」や「キズキビジネスカレッジ」などを運営する。キズキ共育塾は、不登校・中退・ひきこもりなどを体験した人向けに、再受験を目指し勉強するための個別指導塾。同塾は、小学生から難関大学まで、さまざまなレベルの勉強内容に対応しオンライン授業も可能。キズキビジネスカレッジ」は、うつ・発達障害による離職した人向けに、新たなスキルを手にいれることができる場所で、生徒ごとに適切なジャンルを選択し会計・ファイナンス・英語・ウェブライティングなどのスキル・資格取得ができる。
株式会社WIALIS
中学生向けオンラインフリースクール「WIALIS」の開発・運営などを行う。WIALISは、不登校生向けのオンラインフリースクール。現実の教育現場をイメージしたバーチャルキャンパスがあり、生徒は自分のアバターを自由に動かし、他の学生に話しかけたり、ホームルームを行ったり、学習することなどが可能。また、同じ興味や趣味を持っている生徒同士で、コミュニケーションを取れる時間(クラブ活動・同好会)を定期的に設けているという。また、出席扱いについては在籍校の校長の裁量で決定されるため、必要に応じて、同校での活動が出席扱いとなるよう学校との連携をサポートしている。

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※文部科学省 「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)」









