Third Intelligence、20億円調達で研究開発体制を強化──利用者環境で学習する「遍在型AGI」へ

Third Intelligence、20億円調達で研究開発体制を強化──利用者環境で学習する「遍在型AGI」へ

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遍在型AGI(汎用人工知能)の研究開発を行う株式会社Third Intelligenceは、三井住友信託銀行、静岡キャピタルを引受先とした第三者割当増資により20億円の資金調達を実施した。これにより、初の資金調達ラウンドにおける累計調達額は100億円となった。

Third Intelligenceは、東京大学の松尾豊教授が率いる松尾研究所のAI開発をカーブアウトする形で設立されたスタートアップだ。遍在型AGI(汎用人工知能)の研究開発を主軸とし、利用者の手元で自律的な学習と進化を遂げるAIアルゴリズムの開発に注力する。自社開発によるAIプロダクトの社会実装を推進し、持続的な技術優位性確保のため、最先端の人工知能関連研究や基盤モデル開発にも取り組んでいる。

一般に、AIの性能は「アルゴリズム・データ・計算資源」の掛け合わせを主要因として決まる。Third Intelligenceが目指す遍在型AGIは、独自のアルゴリズムにより、実稼働後も利用環境に応じて効率的に学習し、利用者や用途に合わせて継続的に最適化されていく点が特徴だ。

そのため、初期段階から大量のデータや膨大な計算資源に依存せずとも、運用を通じて得られる利用者固有のデータを、合理的な計算資源で学習し続けることができるという。

代表取締役CEOは石橋準也氏。東京理科大学在学中からエンジニアリングと事業開発に注力し、ECやWebサービスの立ち上げ・グロース、DXプロジェクトの推進をリード。エウレカ(親会社:NASDAQ上場のMatch Group)ではCTO・COO・CEOを歴任し、あわせてMatch Group東アジアのGMとして事業を統括。2025年3月、松尾豊教授とともにThird Intelligenceを創業した。

今回の資金調達による主な資金使途は、遍在型AGIの確立およびプロダクト開発に向けた人材への重点的な投資であるとされている。

今後はリサーチサイエンティスト、エンジニアなどの人材採用を加速させ、「ともに働く人材およびナレッジ」「高い水準の報酬制度」「研究開発を支えるGPU環境」の3点を研究開発体制の強化要素とし、グローバル水準の環境整備を進めていく計画である。

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