精神科医運営のオンラインカウンセリングサービスを提供するマイシェルパが資金調達、メンタルヘルスケアを通じた、ウェルビーイングの実現を目指す

精神科医運営のオンラインカウンセリングサービスを提供するマイシェルパが資金調達、メンタルヘルスケアを通じた、ウェルビーイングの実現を目指す

    精神科医運営のオンラインカウンセリングサービスを提供する株式会社マイシェルパが2022年4月27日、プレシリーズAラウンドで資金調達を実施したことを明らかにした。

    引受先は非公表としており、本ラウンドを含めた累計調達額は1億円となった。

    マイシェルパは、「メンタルヘルスケアを通じて、ウェルビーイングの実現を目指す」をミッションにオンラインカウンセリングサービス「マイシェルパ」を提供している。

    株式会社マイシェルパは、精神科専門医でもある代表の松本氏が、増え続けるメンタルヘルス領域のニーズに対して、医療リソースが圧倒的に不足しているという社会課題を解決するべく設立された。現在人口の約10%が、常時なんらかのメンタルヘルス不調・疾患を抱えていると言われているものの、実際に通院治療を受けられているのは、そのうちの3人に1人程度に過ぎない。また、生涯でメンタルヘルス不調に陥る確率は30%を超えるという。しかしながら、既に、精神科医療機関の受診予約は困難であり短時間診療で対応せざるを得ないなど、現状の医療モデルでは対応できない状況である。

    そこで同社では、臨床心理士(約3万5千人)あるいは公認心理師(約5万6千人)といったリソースを活用して、オンラインカウンセリングサービス事業を展開することで、この課題に立ち向かっている。同社では、精神科専門医および各種専門機関との連携可能性と、知識およびメンタルヘルス支援の専門性を考慮すると、臨床心理士と公認心理師であることが、カウンセラーの必須要件と考えているという。

    一方で、これまでは、臨床心理士・公認心理師が、活躍する機会と場が十分に確保できておらず、十分なカウンセリングのスキルアップが行えていないという課題もある。あわせて、日本では、エビデンスに基づいたカウンセリングの実施という観点も、軽視されてきた。そのため同社では、臨床心理士・公認心理師がより活躍し、その専門性を高め発揮できるようなプラットフォームとして、マイシェルパをより成長させていきたいとのことである。

    「マイシェルパ」は、現在個人のみならず、法人向けにカウンセリングサービスを提供しているが、法人向けプランは、従業員数に準拠した利用人数・回数フリーの完全定額制というユニークな料金プランが提供されている。
    同社によると、このような完全定額制を採用している理由は2つあるという。

    1つ目は、社内への利用促進プロモーションを行いやすくするためである。海外事例では、メンタルヘルス不調・疾患は早期に対処すれば2~3回のカウンセリングで解決ないし改善することが多いものの、症状が本格化してしまうと、改善までに16~20回のカウンセリングを要することが報告されている。したがって、悩みを抱え込まずに早期にカウンセリングを受けることが望ましいのだが、日本では悩みを他者に相談することへの抵抗感が強く、カウンセリングを受けることが、まだまだ身近とはなっていない。そこで、カウンセリングを受けることへの心理的ハードルを下げるように利用促進のプロモーションを行う必要がある。完全定額制プランによって、企業を費用増加の懸念から解放し、利用促進のプロモーションにアクセルを踏ませることを可能にしたとのことである。

    2つ目には、カウンセリングにおける守秘義務、利益相反、モラルハザード、といった諸課題を解決するためである。通常、カウンセリング内容はプライバシーとして遵守され、本人の同意無しには開示されない。そのため、誰がどのようなカウンセリングを受けているかを企業は原則知ることが出来ないのだが、従量課金制にしてしまうと、費用管理の観点から企業側に詳細を把握するインセンティブが働いてしまう可能性が生じる。また、カウンセラーが報酬を得るために、利用者を依存させようという動機も生じ得ることから、利用者に対する利益相反やモラルハザードが生じ得る。このような諸問題を同プランは解決している。

    なお、米国ではオンラインカウンセリングサービスで上場した企業も存在しているが、カウンセラーの資格が統制されていなかったことや、カウンセラーが自分の利益のために故意にカウンセリング回数を増やしていのではないかといった、利用者に対する利益相反・倫理違反(モラルハザード)となるような事例が生じて批判されている。そのような事態を避けるべく、同社ではサービス設計を行なっている。

     「マイシェルパ法人向けプラン」は、2021年5月から提供開始され、1年間で導入企業数が約25倍となるなど、そのサービスは高く評価されつつある。同社では、今回調達した資金で、マーケティング、サービス開発および実施体制の強化を行いたいとのことである。

     「メンタルヘルスケアはヘルスケアの最重要領域であり、ウェルビーイングの根幹です。まずはより多くの企業にマイシェルパを届け、そこで働く人々がよりポジティブになり、企業が成長する、といった良い循環を生み出す事で、日本を変えていきたい」と代表の松本氏は想いの丈を語った。メンタルヘルスおよびウェルビーイングはSDGsの第3項目にも取り上げられている。同社のミッションを実現すべく、様々な分野で、協力して取り組むことのできるパートナー企業も、広く求めているとのことである。

    株式会社マイシェルパ

    株式会社マイシェルパは、メンタルヘルスの悩みに対応する法人向けサービスおよび個人向けサービスを運営している企業。 法人向けサービスでは、Webでのストレスチェック、産業医・顧問医紹介、従業員の健康増進支援のための研修やセミナーを実施。 個人向けサービスでは、医師・公認心理師・臨床心理士によるオンライン・対面によるカウンセリングが受けられる。

    代表者名松本良平
    設立日2016年7月1日
    住所

    〒541-0043

    大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目5番12号

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