Synflux、2.7億円調達──衣服設計から循環型ものづくりの標準化へ

Synflux、2.7億円調達──衣服設計から循環型ものづくりの標準化へ

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ファッションデザインのためのソフトウェア開発や循環型衣服設計支援を行うSynflux株式会社は、Collateral Good、脱炭素化支援機構、サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ1号投資事業有限責任組合、サザビーリーグを引受先として、2.7億円の資金調達を実施した。これにより、本ラウンドの合計調達額は5.2億円、累計調達額は7.4億円となった。

Synfluxは、ファッション分野のサステナビリティ向上を目的に、AIや3Dシミュレーションを活用した衣服設計ソフトウェアの開発を手がけている。主力プロダクト「Algorithmic Couture」は、3D衣服データから最適化された2D型紙を生成することで、素材廃棄の最小化を実現。衣服生産時に発生する残布を抑え、サプライチェーンの合理化と環境負荷低減に貢献している。

また、Algorithmic Couture Labでは、ファッションにとどまらず、建築や工学などの領域を横断し、論文分析に基づく基礎研究から、機械学習・3Dモデリング・クリエイティブコーディングを用いた実験まで、学際的なリサーチを推進。企業や研究機関との共創を通じた社会実装にも取り組んでいる。

近年、ファッション産業では生産・設計プロセスにおける環境負荷低減が重要なテーマとなっている。Synfluxは、衣服生産において避けられない素材廃棄を最小限に抑える仕組みを提供することで、持続可能なものづくりを支えている。

代表取締役CEOは川崎和也氏。デザインリサーチとファッションデザインの実践的研究を専門とし、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科エクスデザインプログラム修士課程を修了後、同後期博士課程を単位取得退学。2019年に佐野虎太郎氏とSynfluxを共同創業した。

川崎氏は、「今後は、デザインやものづくりにとどまらず、コーポレートガバナンスや政策と連動した情報開示・報告の分野においてもEUとの連携を一層深めていきます。サステナブルファッション事業を本気で国際展開するための準備がようやく整いました。この稀有な経験を事業成長につなげると同時に、得られた知見を国内にもしっかり還元して参ります」と述べている。(一部抜粋)

調達した資金は、欧州を中心としたサステナビリティ政策やESG投資の知見を取り入れ、アパレル領域のエンタープライズ企業や上流サプライチェーンへの「 Algorithmic Couture」導入強化に用いられる。人材面では、国際的なサステナブルファッション実務やESG分野、事業開発に関心のある人材の採用を進め、グローバルな体制構築を促進する計画である。

今後は、欧州連携の強化、情報開示・報告体制の整備、デザインのみならずガバナンス分野でも国際展開を目指す姿勢を示している。

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