株式会社CULTA

独自のAI品種開発プロセスによる高速な新品種開発と農作物の生産・販売を行う株式会社CULTAは、Archetype Ventures、UntroD Capital Japan、ニッセイ・キャピタル、HAKOBUNE、DG Daiwa Ventures、電通ベンチャーズを引受先とするプレシリーズAラウンドの第三者割当増資で、総額7億円の資金調達を実施した。
農業は気候変動の影響を強く受ける産業で、高温化や異常気象により収量や品質のブレが課題になっている。加えて、生産現場の高齢化や担い手不足も進み、限られた資源で安定生産を実現する仕組みが求められる。こうした背景から、環境変化に耐える品種を短期間で生み出す技術への注目が高まっている。
CULTAは独自のAI品種開発プロセスを軸に、高速な新品種育成から農作物の生産(委託)・販売・流通まで一貫して展開するアグリテック企業である。
高温環境に強いイチゴなど、気候変動下でも安定して育ち食味にも優れた新品種を高速に開発している。独自のAI品種開発プロセスにより、通常約10年かかるイチゴの新品種開発を2年で実現し、3年で4品種を開発・市場投入した。主要ブランドとして「SAKURA DROPS」「YUKIMI DROPS」などがある。
独自品種イチゴ「SAKURA DROPS」は高温耐性を持ち、収量約30%、糖度約40%の向上を実現して実用化。2025年冬〜2026年春シーズンには日本・マレーシアで生産し、シンガポールなど東南アジア都市部で販売する。国内でも100軒以上の生産者が栽培している。
代表取締役CEOは野秋収平氏。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。「農業分野への画像解析技術の応用」で修士(農学)を取得し、大学院在学中にCULTAを創業した。
野秋氏は、「気候変動はグローバル農業に訪れた明確なパラダイムシフトです。農家が品種の切り替えを迫られる次の10年に、農家・消費者双方が求める『次世代品種』を届けることができる会社こそが、この産業で『次世代のリーディングカンパニー』になると確信しています。すでにイチゴのみならず、ブドウ・リンゴ等の新品種開発にも着手し、高速で進行中です。目指すのは、あらゆるフルーツ・嗜好作物をを手がけるグローバルカンパニーです。私たちの最終ゴールは、人類の豊かさに欠かせないこの巨大産業を次世代に引き継ぐことです」とコメントしている。(一部抜粋)
今回調達した資金は、独自ブランド「SAKURA DROPS」「YUKIMI DROPS」などCULTA自社品種の垂直統合モデルによる日本・東南アジア市場への展開加速に活用される。既存の日本・マレーシアでの生産拡大に加えて、シンガポール・マレーシア・香港・タイの小売店での流通強化、新規海外産地として東南アジア各国および豪州への進出や市場体制の構築も推進する。
また、既存のイチゴ系品種だけでなく、ブドウやリンゴなど果樹領域への品種開発にも着手し、海外の大規模農業への適応も視野に入れる。
今後も、品種開発のテクノロジーと日本の強みを生かし、世界中の生産者と連携しながら、「気候変動に負けない農業」の実現を目指す構えだ。









