尿検査サービスを開発するユーリアがプレシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による約1.2億円の資金調達を実施したことを明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、愛知キャピタル、キャナルベンチャーズ、既存株主を含む計4社。
同社は、スマートフォンを利用して尿から体の状態を即時に解析するヘルスケアサービスを開発している。独自のバイオマーカー技術と検査キット、専用アプリを組み合わせることで、簡便な3ステップでの検査が実現する。手軽で迅速に、尿から栄養状態や健康状態をモニタリングする事が可能となる。アプリでは、ユーザーに最適な健康改善プランの提案やアドバイスを提供する。
同社は元キックボクサーの水野 将吾氏が2021年4月に設立。水野氏は27歳までキックボクサーとして活動した後、IT企業でヘルスケア系の新規事業立ち上げに従事。その後、起業を志して退職し、H.I.S.の設立者である澤田秀雄氏が主宰する経営者育成プログラムに参加。キックボクサー時代の経験から「自分の現在の栄養状態が即座にわかるシステムがあれば」とユーリアを立ち上げた。
同社は2021年7月から東京大学との共同開発を開始。最近では、東京大学に加え、名古屋大学や広島大学との共同研究を進めるとともに、企業との共同研究・業務提携も拡大している。
2024年5月には、ユーグレナ社との共同開発により、最短2分でカラダの栄養状態や体調を可視化できる「栄養コンディションチェッカー」の販売を開始した。また同年7月には、関西電力の子ども向け栄養改善プログラムの開発のサポートを開始した。今回調達した資金は、主に組織の拡大と強化に充当する。
画像はユーリアプレスリリースより