株式会社ayumo

大阪発のスタートアップ企業・株式会社ayumoは、プレシリーズAラウンドにおいて総額1億円の資金調達を実施。リード投資家は大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC)である。
同社は、大阪大学および国立病院機構での研究成果を基に、歩行解析を通じて個人の運動機能を可視化する独自の歩容認証技術を開発している。この技術は、カメラの前を歩くだけで運動機能の評価を可能にするもので、診断支援システム(プログラム医療機器:SaMD)としての応用が進められている。深層学習を用いた解析技術により、歩行困難の原因となる運動器疾患などのスクリーニングを支援する医療機器の実現を目指す。
週刊東洋経済の「すごいベンチャー100」への選出や、JETROの「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム」採択など、国内外の支援プログラムにも参加しており、今後の成長が注目される。
代表取締役・CEOの桑田 佳幸氏は、大阪大学大学院工学研究科を修了後、旭硝子(現AGC)にて製造・開発エンジニアとして勤務。その後、複数のコンサルティングファームで、官公庁・自治体や民間企業に対する新規事業・新産業創出支援、経営改革支援などに従事した。2020年からは大阪大学共創機構の研究員として医工連携領域の起業支援業務に携わり、共同創業者である森口医師らとの出会いを経て、2023年6月にayumoを創業した。
現在、同社は医療機関や連携企業とともに実証事業を進めており、技術・サービスの高度化と体制強化を通じて、国内外展開に向けた準備を進めている。
今回調達した資金は、歩行困難の原因となる運動器疾患などを対象に、医療現場での早期スクリーニングを支援するプログラム医療機器の開発、薬事承認後の社会実装を見据えたビジネスモデルの構築と検証、人材採用および体制強化に充てられる予定だ。
画像はayumo HPより