5億円調達のPharmaX株式会社が推進する、患者主体のオンライン薬局

5億円調達のPharmaX株式会社が推進する、患者主体のオンライン薬局

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KEPPLE編集部


オンライン薬局「YOJO」を運営するPharmaX株式会社が第三者割当増資による5億円の資金調達を実施したことを明らかにした。合わせて、株式会社YOJO TechnologiesからPharmaX株式会社への社名変更を発表した。

今回のラウンドでの引受先は、既存株主のANRI、グロービス・キャピタル・パートナーズ、新規株主のKDDI Open Innovation Fundの3社。

今回調達した資金は採用による開発組織の拡大、薬局オペレーティングシステムの開発加速に充て、利用者拡大を目指す。また、KDDIとの協働により、薬局DXを中心とした「なめらかな医療体験」を推進していくという。

店舗の直接運営とリモート薬剤師による患者UXの向上

PharmaX株式会社は、「世界で最も患者/生活者主体の医療体験を創造する」をミッションに、セルフメディケーション事業と調剤事業に取り組む。

調剤薬局市場は、1974年の診療報酬改定で処方箋料が引き上げられ、医薬分業の推進が図られた結果として急速に発展してきた。本来調剤薬局は、医薬品交付後も服薬状況や副作用対応・残薬の有無など患者をフォローし、処方医と情報を共有して常に最善の対応を行うことが求められる。しかし実態としては、処方どおりに調剤をして患者に医薬品を交付する、対物業務に大半の時間が割かれているのが現状だ。

そこで同社はセルフメディケーション事業のプロダクトとして、オンライン薬局「YOJO」を開発・運営している。LINE登録により、利用者は薬剤師とチャットで相談しながら症状・体質に合った一般用医薬品を購入できる。また、セルフメディケーション事業および調剤事業の医薬品取り扱いを行う実店舗である「YOJO薬局四谷店」 も直接運営。利用者にオンライン服薬指導を中心とする保険調剤を提供している。

ふたつの事業の特長は、BtoC として直接患者に医療体験を届けている点だ。店舗の直接運営と全国のリモート薬剤師の雇用により、患者体験の細かな設計や薬剤師の服薬指導オペレーション・配送体制・チャット対応等を包括的にサービス提供している。

オンライン薬局「YOJO」では、薬剤師への相談料込みの月額制で一般用医薬品を販売している。購入前の相談は無料で提供しており、LINE対応によりオペレーションコストを抑え、リーズナブルな価格を実現している。メインターゲットは、PMSや生理痛、更年期、メンタル不調などさまざまな体調不良を抱える女性だ。

「かかりつけ」の安心感を提供し患者UX向上へとつなげ、2022年9月現在でLINE登録者数は20万人を突破した。さらに、出産や育児による離職後に職場復帰する機会を失ってしまった「潜在薬剤師」がリモート薬剤師として働ける機会を生み出し、現在20名弱のリモート薬剤師が勤務している。

サービス紹介資料

今回の資金調達に際して、PharmaXの代表取締役・医師 辻裕介氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

患者主体の医療体験が作りたい、医学部時代からの想い

―― YOJOを始めようと思ったきっかけを教えてください。

辻氏:もともと医学部出身で、学生時代にヘルスケア系のスタートアップでインターンをしていました。その頃から、医者としてキャリアを歩むよりも医療課題をスタートアップ的に解決し、患者主体の医療体験を作りたいと思っていました。

研修医のとき、患者と医療者の間には診察や薬をもらうタイミングでしかコミュニケーションがなく、距離があると思っていました。そこで、ITと医療をかけ合わせることで、よりきめ細かな相談やフォローアップができるのではないかと考え、思い切って退職をし、共同創業者である上野と一緒に事業を立ち上げたのです。

最初は、IT化を取り入れたクリニックの開業寸前までいったのですが、立地や医者の確保などが重要であることからスタートアップとの相性が悪く、途中で頓挫しました。半年間上野と無給状態で議論していく中で、薬局領域がマクロ的にも面白く、漢方が不定愁訴に悩む女性にとってニーズが高く手に入れづらい状況だと知りました。研修医時代の経験からもニーズはあると確信しており、LINEで気軽に漢方薬を購入するためのプロダクト、YOJOを作りました。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

中長期的には、PharmaXという母体の中でスムーズな情報連携が行われ、オンライン上で全ての医療体験が完結する世界を作りたいと考えています。そのためにまずは、オンラインに最適化した自社薬局を薬剤師とエンジニアで構築し、患者さんに圧倒的に支持される医療体験を提供していきたいと考えています。

調剤薬局市場は数兆円と言われていますが、分散化しており、多くの薬局は個人商店で、トップチェーンの薬局でも、シェアは全体の2%程度です。規制緩和が進み、DXの機運が高まっているものの各社対応ができていません。そのため我々は、今後数年間で調剤薬局市場で少なくともトップレベルのシェアを取れるよう、テクノロジー×薬剤師による革新的な調剤薬局プレイヤーを目指します。患者のみなさまに最も満足していただけるオンライン薬局モデルの確立に向けて邁進していきます。

サービス紹介資料

そして、利用者のUX向上と薬剤師の働き方改善の両方を創出することで、医療者といつでも相談でき、個別に丁寧な診療やアドバイスを受けられ、医者や薬剤師から積極的なフォローアップが行われる、個別最適化された医療体験の実現を目指します。

PharmaXでは、 さらに事業を拡大していくため、 ミッションに共感し、 強い当事者意識を持つメンバーを募集しています。 採用特設サイトを立ち上げていますのでぜひチェックしてください。

PharmaX株式会社 採用特設サイトはこちら


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