薬局関連サービスを展開するスタートアップ4選

薬局関連サービスを展開するスタートアップ4選

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医療サービスの変革を支える薬局業務のデジタル化

デジタル技術の進展により、薬局業界にも大きな変化が見られる。デジタルヘルス市場は2024年時点で約2191億ドルの規模に達し、2030年には約7474億ドルまで拡大すると見込まれている。 特に、高齢化社会やコロナ禍に伴う医療サービスの需要増加が、この分野の成長を後押ししている。

日本国内では、電子処方箋の普及や医療データのデジタル化が進み、薬局業務におけるITツールの導入が進展している。具体的には、オンラインでの処方箋対応や薬の配送サービス、AIによる在庫管理の最適化などが導入されている

これらの技術は、医療サービス提供の効率化と患者への利便性向上を目的としており、現在もさまざまな分野で新たなサービスの開発が進行中である。本記事では、薬局関連の支援を行う企業について紹介する。

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スタートアップ4選

PharmaX株式会社

企業HP:https://www.pharma-x.co.jp/

オンライン漢方薬局「YOJO」の開発・運営をする。LINE上で薬剤師に無料相談ができ、体質チェックやカウンセリングを通じて最適な漢方薬の提案を受けられる。希望した分量の漢方薬は自宅で受け取ることができる。また、新規や既存の薬局事業者向けに、オンライン薬局を立ち上げるためのソフトウェア・オペレーションのパッケージ「PharmaX OS」を提供している。

2024年2月には、利用者のストレスを軽減し、必要なタイミングで気軽に相談できるよう、24時間体制のオンライン相談サービスを開始した。

株式会社ミナカラ

企業HP:https://www.minacolor.jp/

オンライン薬局「ミナカラ」や、eクリニック、医薬品の共同開発・運営などを行う。ミナカラは、オンラインで処方箋受付ができ、待ち時間の節約ができる。また、プライバシーを保護しながら自分の健康について薬剤師に相談することができる。薬は配送され自宅で受け取ることが可能。他にも、一般医薬品のオンライン販売や、eクリニックのオンライン診療、薬剤師の知見と蓄積データを活かして製薬メーカーと医薬品やサプリメントの共同開発も行っている。

2025年1月には、妊活や性感染症など在宅検査キットの取り扱いを始め、検査から診療&服薬指導、薬の配送までをオンラインで通貫する新サービスの提供を開始した。

株式会社12薬局

企業HP:https://12pharmacy.co.jp/

動物病院向け調剤薬局サービス「12薬局(わんにゃんやっきょく)」の開発・運営などを行う。自社開発のオンライン処方箋システムを活用し、調剤指示に基づく調剤とデリバリーサービスを提供。これにより、受託している動物病院の業務効率化を支援する。往診獣医師向け「皮下点滴セット」など、動物病院のニーズに応じた調剤メニューを展開している。

2024年2月には、医療機関向け通販最大手の歯愛メディカルと資本業務提携を締結した。この提携により、12薬局の動物病院向け薬局事業と歯愛メディカルの動物病院向け通販ネットワークを統合し、両社のサービス品質向上と拡大を目指す。

株式会社ファーマシフト

企業HP:https://psft.co.jp/

「LINE」を活用したかかりつけ薬局化支援事業を展開している。LINE公式アカウントを友だち登録することで、かかりつけ薬局や利用している薬局を登録可能。複数の薬局を登録できるため、患者は利用状況を簡単に一元管理でき、かかりつけ薬局との関係を構築することができる。問診結果を画面上で確認したり、操作性の高い管理画面を利用したり、服薬フォローを行うことも可能。業務の効率化や残業時間の削減が可能となる。

2025年1月には、対面診療とオンライン診療を提供するクリニックフォアグループと連携し、オンライン診療を通じた処方薬の受け取りサービスの提供を開始した。

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※グローバルインフォメーション 「
デジタルヘルス市場:コンポーネント、展開タイプ、アプリケーション、エンドユーザー別-2025-2030年の世界予測

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