新たな不動産の売買体験を目指す株式会社TERASSが10億円調達

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KEPPLE編集部


住宅関連サービスを開発する株式会社TERASS がシリーズBラウンドにて、第三者割当増資による10億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、グロービス・キャピタル・パートナーズ、SBI インベストメントを共同リードインベスターとし、同 2 社に加えシリーズ A ラウンドに続くフォローオンとなるインキュベイトファンド、三菱 UFJ キャピタル、また新たにスタートアップスタジオ combo の5社。

調達した資金は主に、不動産エージェントの拡大と開発体制の強化に充て、付加価値の高い、これまでにない不動産の売買体験の提供を目指すとしている。

今回の資金調達に際して、TERASSの代表取締役CEO 江口氏に、詳しく話を伺った。


―― まずは、御社の事業についてお聞かせください。

江口氏:我々は、不動産売買の中でも売買仲介の領域でDXを行なっている会社です。
当社の特徴として、我々は宅建免許を持った事業者なので、お客様が家を買う、もしくは売るプロセスの最初から最後までを担当して、一貫した顧客体験・売買体験の変革を担います。

良い不動産取引は良いエージェントから始まると考えており、不動産エージェントの方々がより効率的に自由に働ける世界を目指し、プロダクト開発、事業推進をしています。

当社のビジネスモデルは、「クラウドブローカレッジ」と呼ばれる、いわゆる個人フランチャイズに近いようなモデルです。我々は不動産エージェントに対して、効率的な業務環境、物件情報・購入顧客のマッチングをリモートで提供します。エージェントは接客したいお客様に対して、効率的な不動産仲介を実施し、成果に対する手数料をお支払いする形式となっています。

―― TERASS が取り組む業界の課題について教えてください。

日本の不動産仲介業はものすごく生産性が低い領域で、アメリカの38%しか生産性がないと言われています。そのため、無駄な作業も多く、給与水準も低いため、優秀な人材から辞めていってしまいます。また、生産性が低いがゆえに付加価値が生まれないなど、結果的に消費者が不動産取引や手数料に対して不満を持ったり、信頼できる不動産会社を見つけられないという悩みを抱えています。

それに対して、私たちは優秀なエージェントに、より効率的に働ける環境とプラットフォームを提供しています。このプラットフォームによってエージェントの業務が効率化されることで一人のお客様に多くの時間を使って付加価値の高いサービス提供ができ、それによって良い不動産取引が増えるという世界を目指しています。

不動産業界は、出社して、朝礼に参加して、というような働き方ではないと続けられない環境で、その他にも令和の時代とは考えられないような非効率が残っている業界です。
そのような中で、TERASS にいるからこそ、自由な働き方ができ、仕事をしながら妊活や子育てができたというケースも出てきています。

また、自由が生まれると多様性が生まれます。TERASSのエージェントの中には、例えば、YouTuberエージェントとして週3本ほど動画をアップしながらお客様を集める方や、本業として教育コンサル事業をやりながら、エージェントとして活動する方など多様な方がいます。
当社に所属するエージェントの65%は専業ですが、残りの35%は副業です。本業をやりながら、パラレルワークではあれどしっかりと不動産仲介業を営めるという環境を提供しています。

不動産業界ではスキルを持った個人が自由に働ける環境がありませんでした。当社が不動産業界においてそのような環境を担っているのは大きなことだと思います。

――  現在のエージェント数や取扱高について、教えてください。

当社には現在、200名強ほどのエージェントが参画しています。
TERASSのエージェントの合格率は5%程度で、かなり狭き門になっており、厳しい基準で選抜しています。それでも、所属エージェントは昨年対比で約6倍になっており、さらに月間600件以上の参画のお問合せをいただいております。

今年の5月には宅建業法が改正されて、完全オンラインでの不動産取引が解禁されるなど、業界としても追い風が吹いており、エージェントの方々を中心に多くの注目をいただいています。

参画するエージェントの増加に伴い、取扱高も昨年対比で6倍の成長をしており、四半期の取扱高で90億円に成長しています。

―― TERASSを始めようと思ったきっかけを教えてください。

もともと、リクルートに新卒入社をした経歴があり、SUUMO配属となり不動産業界に出会いました。
私は不動産会社に営業する立場として、不動産業界の非生産的な働き方を目の当たりにしつつも、知れば知るほど面白くなる業界だと思いました。

そして、26歳のときに初めて不動産を買いました。その際に、最初はなかなか上手く物件が見つからなかったのですが、非常に優秀な良い方に出会いまして、当初検討をしていなかったような物件を提案してくださり、家を購入することができました。素晴らしい家を購入することで人生が豊かになったなと実感するとともに、不動産業界は面白いと思った原体験になりました。

その後、マッキンゼーを経て、以前から考えていた起業をするにあたって、自分が好きで得意な領域である、不動産業で起業しようと決めました。自分の原体験とも照らし合わせながら、日本の3歩先をいくアメリカの不動産業界を調べてみると、クラウドブローカレッジのモデルを知り、これを日本で提供しようと思ったのがきっかけです。

―― 今後の展望について教えてください。

国内のクラウドブローカレッジとして、圧倒的No.1 を目指すとともに、さらに売買体験を進化させていくにあたって、付加価値のある売買体験の提供を目指していきたいと考えています。

具体的には、今増えているエージェントをさらに増やしていくために、より良い環境を提供していくとともに、エリアを拡大していきます。現在の東名阪に加えて、今年中に福岡や札幌での営業開始を予定しています。さらに、遠隔地であってもサポートできるという観点で、リモートでのみ介在すれば、取引は成り立っているということを目指します。中期的にエージェント2000人を目標としています。

付加価値のある売買体験の実現にあたっては、買い手に対してはローン、売り手に対しては物件の買取を、主として取り組んでいきます。
ローンに関しては、物件の購入からローンを組むまでに何度も個人情報などを書く煩わしい作業をシームレスにしていけるような開発、提携を進めています。
売り手の買取に関しては、とにかく早く売りたいという人に対して、完全オンラインでスピーディーに売却する、アメリカでは iBuyer と呼ばれる領域ですが、ここに私たちも取り組んでいきます。
この2本立てで付加価値ある売買体験の実現を目指していきます。

―― 最後に御社からメッセージをよろしくお願いします。

不動産業界に対しては直接的な原体験を持つ方は多くはないと思いますが、衣食住のひとつである、ものすごく大きな存在です。日本経済の中でも大きなインパクトを持っている領域に対して、このようなアプローチでチャレンジしている存在はいそうでいなかったですし、ハイスピードで成長していく環境はとても面白いと思っていますので、ぜひご興味ある方はお問い合わせいただければと思います。

株式会社TERASS

株式会社TERASSは、住宅を購入したい人と不動産エージェントをマッチングするオンラインサービス『Agently』を運営する企業。 『Agently』では、希望する地域や価格帯などを入力すると、テラスと業務委託契約を結ぶ不動産エージェントから物件の提案を受けられる。 また、都心専門の住宅メディア『TERASS』を運営。

代表者名江口亮介
設立日2019年4月1日
住所東京都港区虎ノ門1丁目17番1号虎ノ門ヒルズビジネスタワー
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