Andeco、総額約1.5億円調達──スマートビル導入を一気通貫で支援する体制を強化

Andeco、総額約1.5億円調達──スマートビル導入を一気通貫で支援する体制を強化

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スマートビルディングの企画・設計・施工・運用を一気通貫で支援する株式会社Andecoは、2025年夏から2026年2月にかけて、CVCを引受先とする第三者割当増資と金融機関からの融資により、総額約1.5億円の資金調達を実施したと発表した。

建設・不動産業界や施設管理業界では、慢性的な人手不足が続く一方、施設運営の効率化や省エネ、遠隔監視を実現するスマートビルディングへの需要が高まっている。ただし、実装には建築設計、設備設計、IT・IoTシステム、運用設計といった複数領域を横断する調整が必要で、全体を統合できるプレイヤーは限られている。

Andecoは、こうした課題に対し、建築・設備・ITを横断してスマートビルディング導入を支援する「IoTサブコン(MSI:マスターシステムインテグレーター)」として事業を展開している。発注者、設計者、施工者、システムエンジニアなど多様な関係者を俯瞰し、要件整理から設計、開発、立ち上げ、運用改善までを一体で支援する点が特徴だ。

提供領域は、現状分析や将来像設計を含む上流構想、IT・IoTや設備の設計ディレクション、システム開発、データモニタリング環境の構築、運用改善支援など。また、自社でカフェやキャンプ場などの施設運営も手がけており、現場で得た運用ノウハウを設計や施工支援に反映している。

主な実績としては、高級ホテルでの遠隔管理や省人化オペレーションの導入支援、AI空調による快適性と省エネの両立、工場での温湿度センサー設置と遠隔監視による生産環境管理の高度化などがある。

代表取締役は早川慶朗氏。京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、2007年4月にNTTファシリティーズへ入社。2014年に独立し、Andecoを創業した。

早川氏は、「建物に知能を持たせ、管理を自由にすること。それが私たちが掲げる『IoTサブコン』の使命です。スマートビルディングは単なるテクノロジー導入ではなく、建築・設備・IT・運用を統合する新しい建物づくりのプロセスです。今回の資金調達を通じて、スマートビルディングが単なる一部の先進事例にとどまることなく、人手不足に悩むあらゆる現場の『インフラ』となるよう、実装力をさらに磨き上げてまいります」とコメントしている。

調達資金は、スマートビルディング領域におけるプロジェクト推進体制の強化と、IoT実装を担うエンジニアリング組織の拡充に充てる。今回の調達を受け、スマートビルディングを一部の先進事例にとどめず、人手不足に直面する現場のインフラとして広げていく考えだ。建築・設備・IT・運用を統合する実装力を強化し、社会実装をさらに加速させる方針としている。

※ MSI(マスターシステムインテグレーター):スマートビルの実現において、建築・設備・ICTネットワークの知見を融合し、企画・設計から運用・保守までを総合的に統括する専門的な役割。建設とITを繋ぐ「橋渡し役」として、複数の設備やベンダーを統合・制御する機能を提供し、省エネや運用効率化、データ活用を実現する。

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