再エネスタートアップのアスソラ、シリーズAで6.3億円を調達ーー太陽光発電と蓄電池事業を拡大へ

再エネスタートアップのアスソラ、シリーズAで6.3億円を調達ーー太陽光発電と蓄電池事業を拡大へ

xfacebooklinkedInnoteline

再生可能エネルギー事業を展開する株式会社アスソラは、シリーズAラウンドにおいて総額6.3億円の資金調達を実施した(第三者割当増資)。

今回のラウンドでは、環境エネルギー投資がリードインベスターを務め、三菱UFJキャピタルおよびANRIが引受先として参画。この調達により、同社の累計外部資金調達額は7億円に達した。

アスソラは2022年設立のスタートアップで、コーポレートPPA(企業間電力購入契約)を軸とした太陽光発電所の開発・運営に取り組んでいる。2025年1月には、東北電力とのPPA契約に基づき、NTTドコモの東北地域の拠点に対して再生可能エネルギーの供給を開始した。

代表取締役である山崎 智広氏は、日本銀行を経て2014年からレノバにて再生可能エネルギー発電の新規事業に従事。2022年4月にアスソラを創業した。現在は代表取締役として、コーポレートPPAなどの再エネ事業の開発や導入支援を手がけている。また、2022年12月にはウェイストボックスの社外取締役にも就任した。

再生可能エネルギー業界では、脱炭素化の潮流とともにコーポレートPPAへの関心が高まっている。企業の温室効果ガス排出量削減に直結する施策として、国内外での導入事例も着実に増えてきた。特に、独立系発電事業者による柔軟な電源提供が注目されており、アスソラのようなプレイヤーの活躍が市場を牽引している。

今回調達した資金は、高圧・特別高圧クラスの新規太陽光発電所の開発や、再エネの発電変動に対応する系統用蓄電池の事業化に活用する予定だ。さらに、プロジェクトファイナンスの組成、施工・運転管理体制の整備、人材採用にも資金を投じる計画である。

今後は、農地上部に太陽光発電設備を設置して発電と農業を両立させる営農型太陽光(ソーラーシェアリング)にも積極的に取り組み、地域と農業の活性化を目指す方針だ。

画像はアスソラ プレスリリースより

新着記事

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

投資家向けサービス

スタートアップ向けサービス