株式会社Gerbera

不動産、キャリア支援の株式会社Gerberaは、IVRESSからの出資により3000万円を調達したと発表した。今回の資金は、Webサービスの開発および北海道・福岡エリアへの事業拡大に充てられる。
Gerberaは2022年に設立された大阪発のスタートアップで、主に、不動産事業、不動産特化就職支援、SNSマーケティング事業の3つの柱で事業を展開している。不動産事業では、学生向けの賃貸仲介に特化したサービスを通じて、住まい探しとキャリア形成の両立を支援。不動産特化就職支援では、不動産業界に興味を持つ学生が、実践的に不動産を学び、キャリアを考えるための支援サービスを提供する。SNSマーケティング事業では、若年層に強い影響力を持つプラットフォームを活用し、企業の集客やブランディング支援を行っている。これらすべての事業においてインターン生を積極的に受け入れており、実践的なスキルを学べる環境を整えている。
代表取締役の𠮷岡 歩真氏は、大学在学中に不動産業を開始し、学生時代から起業家として活動してきた。卒業後、不動産賃貸業に従事。2022年4月にGerberaを設立し代表取締役を務めている。Gerberaの社名は、花の「ガーベラ」に由来し、「前向きに挑戦する」という花言葉に共感して名付けられた。
吉岡氏は、「今回の資金調達は、不動産業界でのキャリア形成の向上を行うためです。私たちGerberaは、学生が自らの手で未来を切り開く環境を提供し、不動産業界での課題を解決してまいります。」とコメントしている。(一部抜粋)
不動産業界では近年、少子高齢化に伴う人材不足が深刻化している。また、若年層からの業界への関心が薄れていることも課題である。こうした背景のもと、Gerberaのような学生起業家による若手主導の事業モデルは、新たな労働力の確保とイノベーションの源として期待が高まっている。Gerberaが展開するキャリア支援型のプラットフォームや学生インターンを活用した実践的教育の仕組みは、業界全体に持続的な活力をもたらす起点にもなり得る。
今回の資金調達を機に、さらにサービスを拡充し、地域ごとの展開を加速させていく考えだ。不動産業界の高齢化や後継者不足といった構造的課題に対し、学生と業界をつなぐ新たなキャリア形成支援のプラットフォーム構築を目指すとしている。