Gaudi Clinical、シリーズAで13.5億円調達—再生医療の普及を支援

Gaudi Clinical、シリーズAで13.5億円調達—再生医療の普及を支援

xfacebooklinkedInnoteline

再生医療を支援するGaudi Clinical(ガウディ クリニカル)は、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資による13.5億円の資金調達を実施した。リードインベスターとしてJICベンチャー・グロース・インベストメンツを迎え、ジャフコ グループの他、新規株主として三井住友海上キャピタル、サムライインキュベート、KISCO、みずほキャピタル、未来創造キャピタル、静岡キャピタルが参加した。これにより、累計調達額は約17.6億円となる。

同社は、アカデミアで検証された再生医療技術を活用し、再生医療等安全性確保法に基づいた医療サービスを提供する。歯科および整形外科分野を中心に、細胞培養加工の受託、規制対応の支援、医療従事者向けの教育研修、治療データの収集といったサービスを展開している。2023年12月には、厚生労働省関東信越厚生局より、特定細胞加工物製造許可を取得している。

代表取締役社長の飛田 護邦氏は、海上自衛隊に入隊し、歯科臨床と再生医療の研究に従事。その後、米海軍病院やバイオベンチャー企業での留学を経て、脂肪組織幹細胞を用いた再生医療の研究開発を推進した。退官後は順天堂大学に移籍し、厚生労働省で再生医療等安全性確保法の施行に携わる。順天堂大学では医療技術開発センターを立ち上げ、オープンイノベーションプログラム「GAUDI」を開始。2021年6月、Gaudi Clinicalを設立した。

再生医療分野は、高齢化に伴う医療ニーズの高まりを背景に成長している。一方で、安全性やコストの課題が依然として存在し、普及のためのインフラ整備が求められている。Gaudi Clinicalは、こうした課題に対応し、医療機関が再生医療を導入しやすい環境を整えることを目的としている。

今回の資金調達により、細胞培養加工施設やキオスク型細胞調製室の設置、専門人材の確保、診療業務支援システムの改良、新技術の導入、マーケティング施策の推進などを進める方針だ。これにより、再生医療の実用化に向けた取り組みを強化するとしている。

今後、同社の取り組みが再生医療の普及や質の向上にどのように寄与するかが注目される。再生医療の発展は、医療業界全体にも影響を及ぼす可能性があり、同社の動向は関係者にとって重要な関心事となるだろう。

画像はGaudi Clinical HPより

新着記事

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

投資家向けサービス

スタートアップ向けサービス