オーダーメイドアパレルのFABRIC TOKYO、目指すは日本を代表するグローバルブランド

オーダーメイドアパレルのFABRIC TOKYO、目指すは日本を代表するグローバルブランド

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KEPPLE編集部


近年のデジタル技術の進歩は、人々の生活を多様な面で変革している。ファッション業界においては、個々の体型データをデジタル化し、ニーズに合わせた商品を提供する取り組みが始まっている。その最先端に立つのが株式会社FABRIC TOKYOだ。

同社は、顧客の体型やライフスタイルにフィットする、オーダーメイドのビジネスウェアを提供するアパレルブランド「FABRIC TOKYO」を手がける。

店舗でスタッフによる採寸を行い、体型に関するデータが同社の「カラダID」に登録される。ユーザーはFABRIC TOKYOのECサイト上で、自身の体型に合わせたアイテムを注文することができる。

サービスイメージ
2015年よりオーダースーツの提供を開始し、現在ではスーツに加え、シャツやジャケット、チノパンツなどのアイテムもオーダーメイドで購入できる。2023年6月にはウィメンズの提供を開始した。

国内では、関東を中心に全国に10店舗を展開している。各店舗で一度カラダIDを登録することで、以降はECサイトからオーダーメイドの1着を気軽に注文することが可能だ。カラダIDを登録する顧客は、2023年7月時点で約10万人にのぼる。

今後の展望などについて、代表取締役CEO 森 雄一郎氏に、詳しく話を伺った。

サイズに悩む人へ最高の選択肢を提供する

―― 衣服のオーダーメイドに関する現状や課題について教えてください。

森氏:既製品はサイズや色の選択肢が限られるため、アイテムをオーダーメイドする需要は一定あります。既製品に比べて市場規模は小さいですが、それでも毎年、年間10%以上の成長をしている市場になります。一方でオーダーメイドの商品は、特に若い世代のお客様にとっては敷居が高く、費用も高いというイメージがあり、店舗への入りにくさを感じさせることがあります。

既製品では選択肢が限られ、好みの形や自分に合ったサイズのものに出会うことが難しいです。さらに近年では、高品質なアイテムやオリジナリティのある商品を求める消費者が増えているため、身の回りのアイテムにおいてもより優れたものを求める傾向があります。

加えて、社会における女性の活躍機会も増え、女性向けのオーダーメイドスーツの需要も高まっています。

―― FABRIC TOKYOの特徴について教えてください。

当社では代理店を利用せず、自社の直営店で採寸を行い、すべてのお客様にECサイトを通じて直接アイテムをご購入いただいています。そのため、販売プロセスで中間マージンが発生しないため、百貨店やデパートでの購入よりも商品を安価に提供することができます。

来店の際には事前に予約をしていただくため、若年層でも気軽に入店できることも特徴です。

採寸の様子
顧客が利用するECサイトは誰でも操作に迷わず利用できるよう工夫しています。加えて自社で開発したDXツールにより、顧客からの発注を処理する自動発注の仕組みを提供するなど、効率的な運営とオペレーションコストの削減のために、以前から投資を行ってきました。

このような仕組みの構築は、時間とコストがかかるため難易度が高く、他社には真似できないという点が大きな差別化のポイントとなっています。

2015年以降、体型データの蓄積を行いサービス体験を高めた結果、年間リピート率は業界平均の30%を大幅に上回り、50%弱という高い数値を誇っています。

どんな服でも自分に合うサイズを

―― 創業のきっかけを教えてください。

幼いころから洋服が好きでした。家族の仕事の関係で引っ越しが多く、友人を作ることが難しい時期もありましたが、洋服を通じて新しい友人ができることが増えたんです。このような経験を通じて、洋服は私にとって人生に欠かせないものになりました。

大学時代には、好きな洋服とインターネットを活用したファッションメディアを友人と共に立ち上げました。大学卒業後はファッションショーのランウェイを演出するアシスタントとして働き、プロモーションに携わりました。こうした経験を通じて、ファッション業界の素晴らしさを実感すると同時に、在庫の大量廃棄の問題やアナログな慣習など、さまざまな課題を目の当たりにしました。

こうした課題を解決するために、不動産業界の企業やIT業界のスタートアップで経験を積みながら、2012年にFABRIC TOKYO を創業し、オーダースーツからビジネスを開始しました。

オーダースーツに注目した理由は、自分自身がスーツを購入する際に、既製品では合うものが見つからず困っていたからです。実際に調査を行った結果、洋服のサイズ選びで困っている人が約80%いる一方で、実際にオーダーメイドを利用したことがある人はわずか8%でした。こうした層に対して、好きなファッションと必要なITを組み合わせて提供することを通じて、ファッション業界の課題解決に取り組んでいます。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

一度採寸をしてカラダIDを登録すれば、さまざまなアイテムを自分に合ったデザインで購入できる点は大きな特徴です。今後はビジネスカジュアルの浸透に合わせたアイテムなど、豊富な商品ラインナップを展開しながら、トータルファッションのブランドとして成長していくことを目指しています。

また、当社の強みであるカラダIDのデータを活用し、アウトドアブランドやスポーツブランドなどとのコラボレーションを通じて、各ブランドの人気アイテムをオーダーメイドできるような取り組みも進めています。

設立当初から、グローバルに展開できるブランドとして成長させたい気持ちがあり、あえてブランドに「TOKYO」という地名を含めました。日本発のトータルファッションブランドとして、台湾や香港から展開しながら、世界中に広げていきたいと考えています。

小売業界は儲からないなど、あまり良くない印象を持たれることも多いですが、買い物は人々を幸せにできるものであると信じています。DXをして業界全体を盛り上げながら、当社自身はグローバルで成功できる会社になれるよう取り組んでいきます。


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