食品開発・製造プラットフォーム「FOOVEST」を運営するukkaが、シリーズAラウンドにて、アグリビジネス投資育成、東芝テック、CARTA VENTURES、千葉道場ファンドを引受先とした、総額3.2億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は6.4億円となる。
同社は、食品小売企業の売り場差別化や製造業者の新商品開発・販路拡大を支援する「FOOVEST」を展開している。FOOVESTは、全国100社以上のサプライヤーネットワークと独自の商品開発モデルを活用し、高品質で独自性の高い商品を迅速に開発することが可能。また、SNSやPOSデータ、消費者レビューを独自システムで分析し、企画の方向性や販促方針を導き出すデータ・トレンド分析機能を備えている。
2021年3月のサービス開始以降、順調に取引先を拡大し、日配・惣菜・グロッサリーなどカテゴリ横断で商品を展開。大手コンビニエンスストアやスーパーマーケットとPB商品や限定商品の開発を行っている。2024年6月からは米国市場向けの商品展開も開始した。
代表取締役の谷川 佳氏は、大学卒業後、PR・マーケティング会社にて食品企業や地方自治体案件に従事。その後、個人事業として農産物toCプラットフォームを立ち上げた後、2017年9月にukkaを創業。
食品業界では、消費者の多様なニーズに応じた商品開発や、サプライチェーンの効率化が求められている。特に、プライベートブランド(PB)商品の需要が高まっており、小売企業は独自商品の開発を強化している。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、データ分析やシステム開発を活用した商品開発の効率化が進められている。
今回の資金調達では、FOOVEST事業の拡大に向けたセールス・MDポジションの拡充や、商品開発・DXを加速させる独自システムの機能向上に向けたエンジニアなどの採用を強化する予定だという。
画像はukkaプレスリリースより