営業DX支援のSALES GO、シリーズBで6.5億円を調達──「SALES GO ISM」の拡充と市場対応を強化

営業DX支援のSALES GO、シリーズBで6.5億円を調達──「SALES GO ISM」の拡充と市場対応を強化

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営業支援ツール「SALES GO ISM」を展開するSALES GO株式会社は、ブロードリーフを引受先とする第三者割当増資により、シリーズBラウンドで6.5億円の資金調達を実施した。これにより、累計調達額は11.8億円となった。

SALES GOは、2022年7月、SALES ROBOTICS株式会社のSaaSおよびIT事業部門のMBO(マネジメント・バイアウト)により設立された。設立と同時に株式会社ブロードリーフと資本業務提携を締結している。現在は、SFA(営業支援システム)「SALES GO ISM」の開発・提供を中心に、営業戦略設計やインサイドセールス支援などの営業DX支援事業を展開している。設立以来、1000社、2000商材以上の営業支援実績を有する。

主力プロダクトであるSALES GO ISMは、営業活動に関する情報を可視化・管理する機能を備えている。ExcelやGoogleスプレッドシートのような操作感でデータ入力が可能で、入力された情報は自動的にダッシュボードに反映され、リアルタイムで営業状況を把握できる。これにより、営業活動の属人化を防ぎ、組織全体での情報共有と意思決定の迅速化を支援する。2025年4月には、東京都中央区築地に新オフィスを開設した。

代表取締役社長の内山 雄輝氏は、大学卒業後、WEIC(現:SALES ROBOTICS)を創業し、法人向け語学教育のSaaSビジネスで事業を拡大。その後、営業の自動化をテーマに、CRMとインサイドセールスを組み合わせた営業支援事業を開始した。2019年4月には、ヒト・コミュニケーションズへバイアウト。2022年7月、SALES ROBOTICSのSaaSとIT部門をMBOし、SALES GO株式会社を設立した。

今回調達した資金は、以下の3つに充当する予定である。

「SALES GO ISM」の機能開発強化:顧客ニーズに応じた機能追加およびユーザー体験(UX)の向上を進め、製品の市場競争力を高める。

組織体制および採用力の強化:開発体制や営業体制を拡充し、人材獲得への投資を通じて事業成長の基盤を構築する。

ブランド認知の向上:SFA製品としての実績や特徴を発信し、より多くの企業に「SALES GO ISM」の導入を促進する。

SFAが属するセールステック業界の国内市場規模は、2024年現在で3220億円と推計されており、2029年には3460億円に達する見込みである。また、SFAの利用率は2016年の9.5%から2022年には32.1%に増加している。この背景には、企業間競争の激化や働き方改革、営業ノウハウの蓄積の必要性などがある。

同社は、営業DXの推進を通じて、日本企業の営業生産性向上に貢献していく方針だ。

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