海外で高まる日本アニメの評価と成長
2024年3月に宮崎駿監督のアニメーション映画「君たちはどう生きるか」が、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した。スタジオジブリ作品をはじめとして、日本のアニメーション作品の海外での評価は依然として高く、日本文化のひとつとして広く認知されている。
日本のアニメ市場は、国内外でのアニメの放送、映画、Amazon PrimeやNetflixのようなストリーミングサービス、グッズ販売などの多岐にわたる形態で展開されている。特に、海外でのアニメの人気は年々高まっており、アニメが日本国外での文化交流や経済貢献に大きく寄与している。
スタートアップ6選
株式会社ツインエンジン
アニメの企画・プリプロダクションを専門とする企業。アニメビジネスに関わる全ての工程を自社グループで行っている。サービスとして、クリエイティブとビジネスの両サイドから、パートナー事業者やクリエイター等と新たな価値を創造し、最適なコンテンツデザインを実現している。主にNetflixやPrime Video、Crunchyroll、bilibiliといった動画配信サービスと組み、作品をワールドワイドに発信している。
2022年8月には、シリーズBラウンドにて、テンセントグループ、アムタス、BookLiveを引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施した。
株式会社MAPPA
テレビアニメ、映画、CM、Webムービー等、アニメーション映像に関わる全てのジャンルにおける企画・制作を行っている。
2022年3月には、大阪に新しいアニメーションスタジオ「MAPPA」を設立した。
株式会社ダンデライオンアニメーションスタジオ
企業HP:https://www.dlas.jp/
CGアニメーション制作、IP(知的財産権)ブランディングを行う企業。 同社は、日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞した「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」でCG制作を担当するなどの実績を持つ。
2018年には、東映アニメーションと世界に向けたデジタルコンテンツ製作・発信力の強化を目的とした資本業務提携契約を締結した。
株式会社ジェンコ
アニメーションを中心とした映像作品の企画・制作・プロデュースなどを行う企業。 同社は、映像作品の企画・開発や、制作管理、IP管理事業などを運営する。「この世界の片隅に」や、「機動警察パトレイバーEZY」などの作品の実績がある。
チームジョイ株式会社
海外アニメコンテンツの日本展開をしている。同社は、これまでに「羅小黒戦記」「白蛇:縁起」「ナタ転生」「ミニ豆ちゃん」などの海外アニメーション作品などの配給業務を行った実績がある。そのほか、自社映画の企画・制作、宣伝、配給や日本および海外の他社作品の撮影協力、アジアの動画配信プラットフォーム「iQIYI」の日本での総代理店運営なども行う。
2022年8月には、シリーズAラウンドにて、「ルパン三世」「それいけ!アンパンマン」「名探偵コナン」に代表される国民的かつ世界的に有名なアニメ―ションIPを多く手掛けるトムス・エンタテインメントと資本業務提携を実施した。
モンスターズエッグ株式会社
CGアニメーションスタジオを運営、さまざまなデジタルコンテンツを生み出している。「ぐでたま」公式YouTubeチャンネルでの配信や、「呪術廻戦」の3DCGディレクションと3DCGパートの制作や、「チェンソーマン」の一部をCGアニメーションパートで参加している。
2021年9月には、グラフィニカとCGアニメーション制作ノウハウの共有を図ることを目的とした業務提携を実施した。