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鎌倉発大規模海洋スタートアップ、株式会社Oceanic Constellationsは、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ジャフコグループ、日本郵船、DBJキャピタル、エースタート、Coral Capital、グリーンコインベスト投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資により、シリーズB1ラウンドで総額20億円の資金調達を決定したと発表した。なお、本ラウンドは2026年2月初旬の完了を予定している。
Oceanic Constellationsは、海上に多数の小型無人水上ドローン(USV)を展開し、海洋通信ネットワーク制御とエネルギーマネジメントを融合した群制御プログラム「海の衛星群Ⓡ」を開発・運営している。ハードウェアとソフトウェアを一体で開発し、自社保有のUSVから取得したセンサーデータを提供するサービス型ビジネスモデルを採用。複数のUSVを協調運用することで、広域かつ高頻度な海洋監視を可能とし、防災、保安、海洋資源管理といった分野における課題を解決することを目指す。
同社の技術は、潮位データの連続監視による津波対策をはじめ、密漁監視や海難事故防止などへの活用に向け取り組みが進んでいる。USVコンステレーションの構築に不可欠な海洋群制御関連特許を29件出願し、そのうち21件をすでに権利化。中央省庁、地方自治体、海洋関連産業、アカデミアなど、多様なステークホルダーとの連携も広がっている。
近年、気候変動に伴う災害リスクの高まりや、沿岸域・EEZ(排他的経済水域)における監視需要の拡大を背景に、海域を広域かつ継続的に可視化する「海洋データ基盤」への注目が高まっている。防災と海洋安全保障の両面で観測の頻度と即時性が求められる中、同社は多数のUSVを展開し群制御する「海の衛星群Ⓡ」によって、常時観測を前提とした海洋インフラの構築を狙う。
共同代表取締役CEOは小畑実昭氏および本田拓馬氏。小畑氏は2001年に東京大学法学部を卒業後、ゴールドマンサックス証券に入社。シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズを経て、2008年7月に株式会社ゼブラルを創業。その後、金融・経営面での経験を生かし、2023年11月に本田氏とOceanic Constellationsを共同創業した。本田氏は東京大学大学院工学系研究科で小惑星探査ロボット関連の研究・開発に従事し、2015年に同大学院を修了後、三井物産に入社。自動車事業を経験した後、社内起業制度を活用し宇宙事業を立ち上げた実績を有している。
今回のシリーズB1ラウンドでは、グロービス・キャピタル・パートナーズがリード投資家として継続参画し、ジャフコグループが新たにリード投資家として加わった。同社は現在「実証から実践」フェーズへの移行段階にあり、2027年の本格的な事業化に向け、事業・技術の統合開発を進めていくとしている。
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