リセ、シリーズ Cセカンドクローズで10億円を調達──法務×生成AIサービス拡充へ

リセ、シリーズ Cセカンドクローズで10億円を調達──法務×生成AIサービス拡充へ

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企業法務向けAIサービスを展開する株式会社リセ(代表取締役社長・弁護士(日本・米国NY州)藤田美樹)は、シリーズCラウンドのセカンドクローズにおいて、新規投資家を引受先とする第三者割当増資および金融機関からの融資を通じて、10億円の資金調達を行った。

新規引受先としては、ゆうちょ Spiral Regional Innovation Fund、NTTドコモ・ベンチャーズ、あおぞら企業投資、SB C&Sの4社が参加した。

同社は2018年6月に設立され、法務領域とAI技術を掛け合わせて「争いのない『滑らかな』企業活動の実現」を目標としている。主力サービスであるAI契約書レビュークラウド「LeCHECK」は、30名以上の専門弁護士が監修し、和文・英文契約書のレビュー支援機能や契約書作成支援、翻訳機能、条文欠落チェックなどを備えており、2025年9月時点で4500社以上への導入実績を有している。さらに、契約書AI自動管理サービス「LeFILING」、翻訳機能サービス「LeTRANSLATE」なども提供し、企業の法務業務における効率化・高度化を支援している。

代表取締役社長の藤田美樹氏は、東京大学法学部卒。2006年にDuke大学ロースクールLL.M.を取得後、西村あさひ法律事務所で約18年間にわたり国内外の企業紛争に携わる。リーガルテックによる紛争予防の可能性に着目し、2018年にリセを創業した。

法務テック・リーガルテック市場においては、契約業務やリーガルリスク管理のプロセスにAIを導入する動きが加速しており、特に中堅・中小企業における導入の余地が大きい。リセはこの市場環境を背景に、新技術と新機能の導入・事業領域拡大を図る。

今回調達資金は、生成AIを含む機能拡張、サービス品質向上、サービス対応領域の多角化、人材採用、組織体制強化に充当する計画だ。

今後、AI契約書レビューサービスを核に、法務・契約管理領域のDXをさらに進めるとともに、企業規模・業種問わず法務業務の効率化を図ることで、より滑らかな企業活動の実現に貢献することを目指すとしている。

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