リーガルテックのリセ、シリーズCで11.4億円を調達ーー中堅中小企業向け法務支援を強化

リーガルテックのリセ、シリーズCで11.4億円を調達ーー中堅中小企業向け法務支援を強化

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リーガルテックサービスを展開する株式会社リセは、シリーズCラウンドのファーストクローズとして11.4億円の資金調達を実施したと発表した。

今回の調達は、MPower Partners Fundをリードインベスターとし、新規投資家のSansan、既存投資家のAngel BridgeおよびBRICKS FUND TOKYO(三菱地所株式会社)を引受先とする第三者割当増資によるものである。

同社は、2018年6月に設立され、AI契約書レビューサービス「LeCHECK(リチェック)」などを開発・提供している。LeCHECKは、弁護士が監修した高精度AIを搭載し、契約書のリスク箇所を自動で検出するクラウド型サービスである。リスクの指摘に加え、専門弁護士による解説や修正文案を提示し、法改正にも迅速に対応。さらに、自社のひな型や過去の契約書との比較機能、英文契約書のレビュー支援、契約書のクラウド管理機能などを備え、法務部門の業務効率化を支援している。2020年末の提供開始以来、約4000社に導入されている。

また、翻訳機能サービス「LeTRANSLATE(リトランスレイト)」や契約書のAI自動管理サービス「LeFILING(リファイリング)」も提供しており、企業法務の業務効率化と品質向上を支援している。

代表取締役社長の藤田 美樹氏は、東京大学法学部を卒業後、西村あさひ法律事務所に入所。後に米国デューク大学ロースクールでLL.M.を取得し、ニューヨーク州弁護士資格を取得。​現地の法律事務所での勤務を経て、2013年に同事務所のパートナーに就任した。​2018年に退所し、リセを設立した。​弁護士としての専門分野は企業間の紛争や国際的な紛争であり、契約書の修正にも精通している。

リーガルテック業界では、AIを活用した契約書レビューや法務支援サービスの需要が高まっている。特に中堅・中小企業においては、専任の法務担当者が少ないことから、AIやクラウドを活用した手軽な法務支援サービスへのニーズが高まっており、リセのような企業が注目されている。

今回調達した資金は、新規事業開発の推進、既存事業の拡大、人材採用の強化に充当される予定である。

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