SALESCORE、11.5億円調達──AIで営業文化を刷新し“再現性ある強い営業組織”へ進化

SALESCORE、11.5億円調達──AIで営業文化を刷新し“再現性ある強い営業組織”へ進化

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セールスイネーブルメントSaaSを展開するSALESCORE株式会社は、ニッセイ・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、日本ベンチャーキャピタルを引受先とするシリーズBラウンドで、総額11.5億円の資金調達を実施した。

同社は、営業組織のセールスイネーブルメント領域に特化し、営業活動プロセスのデータ可視化およびナレッジ共有を容易にするSaaS「SALESCORE」の開発・提供を行う。予実管理、KPI管理、成果データなどを一元管理・分析し、属人的なノウハウや業務フローの標準化・再現性向上を支援する。加えて、セールスイネーブルメントコンサルティングとして伴走型の組織変革サービスも提供し、現場の実践を通じて営業組織全体の生産性向上や企業文化の変革を目指す。対応領域は広告・IT・人材・不動産・金融など多岐に渡る。

代表取締役CEOは中内崇人氏。新卒で総合インターネットサービス企業に入社し、ゲームディレクターを経験後、2018年に創業。既存の営業組織で感じた課題やキーエンスなどの営業手法に触れた経験を踏まえ、自ら「全員が高いレベルで成果を出す組織文化」を目指してSALESCOREを立ち上げた。

中内氏は、「SALESCOREは『成長実感を増やし、人類を前に進める』会社です。営業の歴史を次なるステージへ進めるべく、事業を推進してまいります」と述べている。(一部抜粋)

日本のSaaS市場は急成長を続けている。ITRの調査では、2024年度の売上金額は27億円で前年度比58.8%増と大きく拡大。2025年度も引き続き46.3%増の成長が見込まれ、2029年度には市場規模が90億円に達すると予測されている。国内企業ではデジタル人材、とりわけエンジニア不足が恒常的な課題として認識されており、他国に比べて「人材不足」をデジタル化の最大の障壁として挙げる割合が高い。また、生成AI技術の発展により、顧客対応の自動化や対応コスト削減、業務効率化へ寄与する事例が複数報告され、市場参加企業によるAI導入の加速が注目されている。今後はホリゾンタルSaaS・バーティカルSaaS双方での事業拡充、AI・DX連携を含めた顧客価値創出が競争軸となりうる。

今回の資金調達により、AIを活用したプロダクトの開発強化および人材採用の拡充を進めるとしている。日本企業の営業現場で課題となっている属人化やデータ活用の遅れ、育成の再現性不足に対応すべく、営業現場の行動・会話・成果データの可視化をAIを活用して高度化し、個人の努力に依存しない再現可能な営業文化の構築を目指す。さらに、伴走型コンサルティングとSaaS双方で組織文化の変革を促進してきた経験を活かし、“成長フェーズの加速”を掲げて今後の事業拡大を図る構えだ。

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