ValorizeAIがプレシードで3500万円を調達ーー営業BPOとAIエージェントの二軸で展開

ValorizeAIがプレシードで3500万円を調達ーー営業BPOとAIエージェントの二軸で展開

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セールスAIエージェントを開発する株式会社ValorizeAIが、Hyperionをリード投資家とする第三者割当増資によって、プレシードラウンドで総額3500万円の資金調達を実施した。

ValorizeAIは2024年11月設立の新興スタートアップで、事業は大きく二つに分かれる。ひとつは法人向けのセールスBPO事業で、営業業務全般の外部委託を受託する。具体的には、見込み顧客創出、マーケティング、インサイドセールスまど一気通貫でサポートする。もうひとつは、自社開発のセールスAIエージェントの提供だ。現在開発中のAIエージェントは、販路開拓および営業業務の効率化の実現を目指し、2025年度中のベータ版リリースを計画している。

代表取締役の鈴木創也氏は、卒業後、セールスフォース・ジャパンに入社し。インサイドセールスからフィールドセールスまで幅広く従事。その後Edv FutureやoViceで事業開発や法人営業に従事した後、2024年にValorizeAIを創業した。

鈴木氏は、「1社でも多くの企業やそこで働く人財の成長を牽引することが、次の世代がより良く生きる世界を創る糧になると信じ、株式会社ValorizeAIはノウハウやリソース起因の営業課題をAIエージェントやセールスBPO事業で解決していきます。」とコメントしている。(一部抜粋)

営業支援業界では、「セールス・イネーブルメント」や「The Model型営業」など分業体制の導入が進んでいる。国内BtoB領域でも、営業・マーケティング分野へのITサービス導入が加速し、国内SaaS市場は2024年で約1.4兆円規模に拡大している。セールスBPO市場も、成長企業や中小企業向けのアウトソーシング需要増に伴い拡大傾向にある。セールスBPOは、企業の人的リソース不足を補完し、柔軟な成長戦略の構築手段として活用されるケースが多い。

一方、AIエージェント分野ではベンチャーキャピタルによる大型投資が相次いでおり、国内外でSalesTech企業の競争が激化している。Salesforce、Sansan、RevComm、カケハシスカイソリューションズなどがこの領域に参入しており、各社は成約率やリード獲得の効率化といった定量指標の向上、さらにカスタマイズ性や営業現場との連携強化を追求している。

今回調達した資金は、主にセールスBPOの組織体制強化、プロダクト開発の加速、エンジニアおよびプロフェッショナル人材の採用に充てる予定だ。営業組織の拡大と多業種対応サービスの品質維持のため、専門人材の採用や教育投資を進める。あわせてAI・ソフトウェア領域のエンジニア採用も本格化し、開発中プロダクトの検証と早期市場投入を目指す。2025年度中にはベータ版の提供開始を予定しており、BPO事業との連携を図り、AIエージェントの効果検証を実施する計画である。

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