煩雑な業務からの脱却、セールスエンゲージメントによる営業改革

煩雑な業務からの脱却、セールスエンゲージメントによる営業改革

  • #営業支援
  • #SaaS

Startup Spotlight

Supported by

written by

KEPPLE編集部


営業支援SaaS「シナリオリード」を運営する株式会社ログポートがシードラウンドにて、第三者割当増資による1億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、インキュベイトファンド。

今回の調達資金は、プロダクト改善および事業拡大のための採用に充て、今後5年間で500社への導入を目指す。

営業の質と量を向上させるセールスエンゲージメント

シナリオリードは、営業職の煩雑な業務を効率化し、適切な営業アプローチを提案するセールスエンゲージメントのためのクラウドサービスだ。

セールスエンゲージメントとは、見込み顧客とのコミュニケーションを最適化し、顧客と深い関係を構築する活動を指す。この市場はアメリカを中心に、ここ数年海外で急速に拡大している。

同サービスは、セールスエンゲージメントにより商談獲得数を増加させ、営業業務の質と量、両面の向上をサポートする。見込み顧客に対する最適な営業方法やメール内容を、データを基に提案してくれるので、組織全体で再現性高く効率の良いアプローチが実現できるようになる。また、Salesforceとの連携により、データの同期がシームレスに行われるため、Salesforceにデータ入力をしなくても自動的にデータが蓄積されていく。

「どの顧客に、いつ、何をすればよいか」という情報が、日々のタスクとして分かりやすく提示されるので、顧客に最適化されたアプローチを行いながら、活動量を大幅に増やすことができるのが特徴だ。

セールスエンゲージメントクラウド「シナリオリード」

クローズドで展開していたβ版では、マネーフォワード、Schoo、AIQ、赤鹿地所などに導入され、2023年8月に正式リリースとなった。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEO 松原 史典氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

組織の生産性向上が喫緊の課題

―― 企業が抱える営業組織の課題を教えてください。

松原氏:企業の経営課題のNo.1は、3年連続で「営業課題」という調査結果が出ています。昨今、営業職の採用は非常に困難で、求人倍率も高く、人材の確保が難しい状況です。そのため、企業には営業組織の生産性向上が求められています。

しかし、営業業務は煩雑で時間がかかるため、8割もの時間がデータ入力やメール作成などの作業に費やされており、顧客との接点を持つ時間が短くなっています。また、属人化しがちで、個人の経験やセンスによって営業の成果に差が出ることも多いです。経験の浅いメンバーだと、最適なアプローチ方法がわからず、営業内容の検討に多くの時間を要してしまうこともあります。

営業活動における課題

スタートアップスカウト

―― シナリオリードを始めようと思ったきっかけを教えてください。

前職のリクルートでは、ITの企画職に携わり、テクノロジーの進化を実感しました。一方、営業の仕事の進め方は10年前からあまり変化していないと感じていました。そこで、営業組織に異動させてもらい、インサイドセールスの部署でDX推進を担当しました。

実際の現場ではアナログな作業が多く、顧客との接点に十分な時間を割けていないという課題を目の当たりにしました。そして、業務効率化のためにさまざまな取り組みを行い、組織の生産性が大幅に上がるということを経験したのです。社外の方々のお話しも伺う中で、他社でも同様の課題があることがわかりました。

煩雑な作業の効率化と、営業アプローチの最適化を実現すれば、営業活動の生産性を向上させることが可能だと確信し、起業を決意しました。

営業現場を楽にする機能拡充を目指す

―― 調達資金の使途について教えてください。

サービスについて、さらに改善していきたいポイントが出てきているため、開発のためのエンジニア採用は強化しています。また、事業拡大のためのビジネスサイドのメンバーも増やしていく予定です。

まずは、お客様の商談獲得に役立てていただくことに重点を置き、定量的な成果を提供することを目指しています。そのために、機能の追加によって利便性を向上させると同時に、より使いやすいプロダクトに進化させていきます。

―― 今後の展望を教えてください。

今後5年間で、500社への導入を目指しています。長期的な展望としては、商談獲得だけではなく、営業全体の業務をサポートするプロダクトに機能を拡げていきたいと考えています。

さらに、他社プロダクトとAPI連携を拡大してサービスをさらに充実させる予定です。現在、SFA/CRMではSalesforce、メールソフトではGmailと連携を行っており、IP電話のZoom Phoneとの連携もリリースする予定です。今後も幅広いお客様のニーズに対応できるよう、サービスの価値を向上させていきます。

まだ多くの営業現場では、山積する課題や煩雑な業務が当たり前とされています。そして、商談の獲得数も求められますし、精神的にも大変な業務です。そのような現場を少しでも楽にできるよう、シナリオリードを提供していますし、実際に導入いただいたお客様には商談数が2倍になったなどというお声もいただいています。

より多くのお客様にご利用いただき、生産性の向上や達成感を実感していただくことを目指していきます。

株式会社ログポート

株式会社ログポートは、営業支援SaaS『シナリオリード』を開発・提供する企業。『シナリオリード』は顧客接点を作るプラットフォームとして、セールスエンゲージメントを支援するサービス。最適な営業アプローチ「いつ、どの顧客に、どのチャネルで、なにを伝えるのか」をサジェストすることで、活動量を大幅に増やしながら、顧客に最適化された営業活動による営業の質と量両面の向上をサポートする。

代表者名松原史典
設立日2021年10月11日
住所東京都港区赤坂1丁目12-32アーク森ビル3階
記事一覧
スタートアップの詳細データはKEPPLE DB
KEPPLE DB

Tag
Share
notelinkedInfacebooklinetwitter

Startup Spotlight

supported by

「スタートアップスカウト」は、ストックオプション付与を想定したハイクラス人材特化の採用支援サービスです。スタートアップ業界に精通した当社エージェントのほか、ストックオプションに詳しい公認会計士やアナリストが伴走します。

https://startup-scout.kepple.co.jp/
スタートアップスカウト

新着記事

notelinkedInfacebooklinetwitter
notelinkedInfacebooklinetwitter

STARTUP NEWSLETTER

スタートアップの資金調達情報を漏れなくキャッチアップしたい方へ。
1週間分の資金調達情報を毎週お届けします

※登録することでプライバシーポリシーに同意したものとします

※配信はいつでも停止できます

STARTUP NEWSLETTER

投資家向けサービス

スタートアップ向けサービス