4.8億円調達の株式会社Yoiiが提示する、スタートアップの新たな資金調達手段

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KEPPLE編集部


レベニュー・ベースド・ファイナンスのプラットフォームを運営する株式会社Yoiiが、プレシリーズAラウンドにて、第三者割当増資による4.8億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

今回のラウンドでの引受先は、One Capital をリード投資家として、インクルージョン・ジャパン、東京大学協創プラットフォーム開発、三菱UFJ信託銀行、農林中金イノベーション投資事業有限責任組合、Plug and Play Japanの計6社。

調達した資金は、プロダクトの機能強化や採用活動、顧客獲得活動に充て、国内におけるレベニュー・ベースド・ファイナンスの浸透を目指す。

将来の売上を査定して資金提供するプラットフォーム

株式会社Yoiiは2021年4月に、宇野雅晴氏と大森亮氏が創業。宇野氏は決済スタートアップOmiseのカントリーマネージャーを経て、Stake Technologiesで取締役COOを務めた。大森氏はStake Technologiesにてリードエンジニアを務めた経歴を持つ。

同社が提供する「Yoii Fuel」は、過去の売上・財務データを分析し、将来発生する売上を査定して資金提供するレベニュー・ベースド・ファイナンス(以下、RBF)のプラットフォーム。

「Yoii Fuel」の導入企業は、将来の売上が予測しやすいSasS企業やD2C企業が中心。ユーザーはfreeeをはじめとする会計・決済管理ツールのAPIを連携し、財務諸表、売上などのデータを連携する。
手間のかかる手続きや与信モデルの自動化で、ユーザーはスピーディーかつ負担なく資金調達を行える。契約まで完全オンラインで、最短6営業日での調達も可能であるという。

ユーザーは手数料を含めて毎月一定金額の返済を行い、手数料は取引実績やMRRや解約率のボラティリティ(価格変動の度合い)などによって決まる仕組みとなっている。

サービス紹介資料

スタートアップにおける資金調達は、株式による調達または金融機関からの借入が主流だ。ただし、それらには企業の成長を阻害するリスクもある。「Yoii Fuel」では新株発行による株式の希薄化が生じることなく、連帯保証や担保も不要で資金調達が実現する。

RBFは、株式でも借入でもない新たな資金調達手段として、海外を中心に注目が高まっている。スペインのCapchase や カナダのClearco、アメリカのpipe など大型調達を行うプレーヤーも次々と登場。アメリカの調査会社Allied Market Researchの調査によると、世界のRBF市場規模は2027年には$42.3B(約4.2兆円)まで拡大すると予想されている。

同社によると、「Yoii Fuel」は2022年4月の正式リリース以降、SaaS企業やD2C企業を中心として数十社が利用。今後は2023年末までに累計利用企業数で260社を目指すとしている。合わせて、SaaS企業やD2C企業以外のスタートアップや海外への展開など、市場を広げていく。

今回の資金調達に際して、代表取締役CEOの宇野雅晴氏に、今後の展望などについて詳しく話を伺った。

スタートアップの資金調達に新たな選択肢を提供

―― Yoii Fuelを始めようと思ったきっかけを教えてください。

宇野氏:創業するにあたり、事業ドメインを決定したきっかけは二つあります。

まず、ファウンダーが世界中を駆け回って疲弊している姿を見て、エクイティ偏重の行き過ぎを感じたことです。資金調達の手段として、株式・借入・社債のいずれにも紐づかない新たな選択肢を提供したいと考えました。

もう一つは、キャッシュフローの課題を感じたことです。前職、前々職と会計・財務を担当し、キャッシュフローは企業の命だと実感しました。それが非常に面白かったので、取り組んでみたいと思ったこともきっかけです。

世の中はコロナ禍でダイナミックに変化しました。起業には以前から興味があったため、リスクと同時にチャンスも多いこのタイミングでスタートしてみようと思いました。

―― 今後の長期的な展望を教えてください。

正式ローンチしたとはいえ、開発やプロダクト側の不足を補うため、リスクモデルの構築などに取り組みます。2023年に新プロダクトの導入、2024年には海外進出を予定しています。進出国は調査段階ですが、メインは東南アジアとなる見込みです。

国内のパイオニアとして市場をリードする

私たちは、国内でパイオニアとして市場をリードできるポジションにいると考えています。まずはRBFの認知度を上げていきたいです。

当社は国籍もバラバラで、ダイバーシティが浸透した職場です。日本にいながら海外のような環境で働けるのは魅力的だと思います。多国籍な環境で連携しつつ、自分自身で物事を作っていける方に入社していただけると嬉しいです。

株式会社Yoii

株式会社Yoiiは、資金調達サービス『Yoii Fuel』を運営している企業。 『Yoii Fuel』は、過去の売上データから将来の売上を予測し、その予測をもとにした資金調達手段を提供するサービス。 同サービスは、2021年10月現在、クローズド・ベータ版での提供となっている。

代表者名宇野雅晴
設立日2021年4月15日
住所東京都渋谷区松濤1丁目4番9号松濤サン・エルサビル312号室
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