テクノロジーで感情分析を目指すスタートアップ5選【2025年6月更新】

テクノロジーで感情分析を目指すスタートアップ5選【2025年6月更新】

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感情分析で広がる可能性

感情分析の市場規模は近年急速に成長しており、今後もその勢いが続くと期待されている。感情分析とは、テキスト、音声、画像などのデータから人間の感情を抽出し、分析する技術だ。マーケティング、カスタマーサービス、ヘルスケア、金融、エンターテインメントなど、さまざまな分野での応用が広がっている。

例えば、マーケティングでは消費者のフィードバックやSNSなどの投稿から感情を分析し、ブランドイメージや顧客満足度の向上に役立てることができる。また、金融業界では、投資家の感情を分析して市場の動向を予測し、売買のタイミングを計ったり、リスク検知などが可能となる。

2024年の世界の感情検出と認識市場の規模は3782億米ドルと評価され、2032年までに1兆米ドル超えに成長すると予測されている。

感情分析技術の進化とともに、その精度や応用範囲も広がり続けており、企業や組織にとって重要なツールとなっている。

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スタートアップ5選

株式会社エモーションテック

企業HP:https://www.emotion-tech.co.jp/

感情分析により、顧客・従業員の課題を解決し、 サービス・従業員満足度の向上を目指す。 「Employee Tech CX」は、独自の感情データ解析や自社開発のクラウドシステムを活用し、顧客の要望やニーズ、期待を正確に把握することで顧客体験を改善し、感情面での満足を実現する。また、従業員体験マネジメントサービスの「EmotionTech EX」は、コミュニケーション、働き方、人事制度などの課題を解決し、離職率の改善やチームの生産性向上、働き方改革の実現を目指す顧客企業の活動をサポートする。

2024年2月には、物語コーポレーションと業務提携契約を締結した。2017年より同社と顧客体験マネジメントおよび従業員体験マネジメントの仕組みづくりを進めており、今回の提携により、さらに加速させる予定である。

ミッドナイトブレックファスト株式会社

企業HP:https://www.mnbf.jp/

感情を分析するアプリ「muute」を運営する。muuteは、思ったことや考えていることを質問に答えながら書き、AIが思考と感情を分析し、定期的にフィードバックが届くため、自分の状態を知ることができる。学校向けの「muute for school」も提供しており、生徒のメンタルヘルス向上にも利用されている。他にも、家族と一緒につくるライフノートアプリ「つなぐノート」や、家族向けのおでかけ先が​毎週届くおでかけ支援アプリ「konshumo」も提供している。

2025年6月には、2020年12月にリリースしたmuuteを、ユーザーからの要望が多かった検索機能などを中心に、主要機能をアップデートした。またダウンロード数が150万件を突破したと発表した。

株式会社京都テキストラボ

企業HP:https://www.kyototextlab.com/index.html

心理学、情報科学の融合から生まれた京都大学発のベンチャー企業。 同社は、テキスト深層学習に金融工学や心理学を融合させながら、最先端の未来予測技術などを開発する。深層学習を活用して、文章に内包された書き手の感情や心理を推定し、読み手が抱く感情を予測する技術により、文章が他者に与える感情的影響を高精度で分析することが可能。また、企業や組織のニーズに合わせたオーダーメイドの深層学習モデルの開発も行っており、社内に蓄積されたテキストデータを活用して、目的に応じた感情分析モデルを構築できる。「 Text_Assist 」では、文章を読んだ人が抱く心理・感情を予測し、文章への反応を予測しながら推敲することをサポートする。

株式会社ファーストアセント

企業HP:https://first-ascent.jp/

育児記録アプリ「パパっと育児」、泣き声解析アプリ「CryAnalyzer」、寝かしつけ支援スマートベッドライト「ainenne」を提供している。パパっと育児は、育児記録をパートナーと共有し、生活状況と成長をグラフで見られる。予防接種管理や相談機能も備えている。CryAnalyzerでは、赤ちゃんの泣いている理由がわからず大変というユーザーの声を元に、赤ちゃんの泣き声から感情を解析するサービス。他にも、専門家監修の育児支援セミナー&動画サービス「ベビケアプラスチャンネル」や法人向けサービス「ベビケアプラスfor business」も提供している。

Olive株式会社

企業HP:https://www.01ive.co.jp/

生体データを活用した感情認識技術の開発と提供を行う。主力プロダクトである感情解析プラットフォーム「La Cause(ラクーズ)」は、心拍や呼吸、体動などの生体情報をAIで解析し、感情やストレス、集中度などの感情状態をリアルタイムで可視化する。健康経営、教育分野、観光、店舗、ヘルスケア、エンターテインメントなど、多岐にわたる市場で活用されている。

2025年6月には、グローバル・ブレインを引受先とした資金調達を実施した。

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※FORTUNE BUSINESS INSIGHT 「
感情の検出および認識市場

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