メディグル、プレシリーズAラウンドで2億4500万円を調達——地域医療連携のDXを加速

メディグル、プレシリーズAラウンドで2億4500万円を調達——地域医療連携のDXを加速

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地域医療連携システムを提供するメディグル株式会社は、プレシリーズAラウンドで総額2億4500万円の資金調達を実施した。

今回のラウンドには、​XTech Ventures、グローバル・ブレイン、ニッセイ・キャピタル、京都キャピタルパートナーズ、ひろぎんキャピタルパートナーズ、Plug and Play Japan、グロービスが参加している。​

同社は2022年1月に設立され、地域医療連携に特化したクラウドサービスを開発・提供している。主に、​医療機関における患者紹介をスムーズにするWeb予約システム「medigle予約」や、患者紹介に関連する情報を一元管理・分析し、中核病院の戦略的な営業や広報活動を支援する「medigleCRM」を提供。これにより、地域医療連携業務のDXを推進し、医療機関の業務負担軽減と患者の受診体験向上を図っている。2025年4月現在の導入数は累計570病院を超えた。

代表取締役の中嶋 秀樹氏は、大学を卒業後、西洋と東洋医学を取り入れたイタリアンレストランの立ち上げや会社経営を経験。その後、医療業界に携わる複数の業種を経て、採用やWebのコンサルティング営業として医療機関を支援。総合病院を専門とするホームページ制作を行うリタワークス株式会社に入社し、取締役として病院部門の新規事業開発を推進した経験を持つ。これらの経歴を活かし、2022年にメディグルを創業した。

2023年4月には、一般社団法人 病院マーケティングサミットJAPAN代表理事の竹田陽介氏が取締役に就任し、経営体制の強化が進められている。

日本の医療業界では、少子高齢化に伴う医療需要の増加と医療従事者の不足が深刻な課題となっている。​これに対応するため、政府は地域医療連携の推進を掲げており、医療機関間の連携強化が求められている。​しかし、現場では依然として電話やFAXによるアナログなコミュニケーションが主流であり、業務効率化が進んでいないのが現状である。​このような背景から、医療機関間の情報共有や業務効率化を支援するITソリューションの需要が高まっている。​

今回の資金調達により、medigleの機能拡充と新サービスの開発に注力し、導入病院への支援体制の強化を図る方針だ。新たに患者紹介時の予約業務をデジタル化する機能の提供も予定しており、医療機関間の連携精度の向上が期待される。また、各種サービスの導入促進および患者紹介プラットフォームの構築に向け、営業・マーケティング・開発といった各部門の組織体制をさらに強化する計画である。

画像はメディグル HPより

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