グリッドシェアジャパン、16.8億円調達──AIで分散型電源を最適制御し“次世代エネルギー網”構築へ


エネルギー最適化サービスを提供するGridBeyondは、Samsung Venturesを新たな株主として迎え、約1200万ユーロの資金調達を実施した。Alantra、Energy Impact Partners、Mirova、ABBなども本ラウンドに参加。
GridBeyondは、デマンドレスポンスをはじめとするエネルギー最適化や分散型エネルギー(DER)※リソースの管理を、完全成功報酬型で提供するグローバル・エネルギーソリューション企業だ。
AIとデータサイエンスを活用し、産業・商業拠点の電力市場参入、脱炭素経営、新たな収益機会の創出、運用改善を支援する。クラウド基盤は日本を含む世界900超の施設で、合計3000MW超のエネルギーリソースを管理しており、英国・アイルランドなど競争の激しい再生可能エネルギー市場で培った知見を強みとする。電力市場の高度化や再エネ比率の上昇を背景に、こうした分散型エネルギーリソースの最適活用へのニーズが高まっている。
GridBeyond CEOのマイケル・フェラン氏は、「今回のパートナーシップにより、再生可能エネルギーおよび蓄電池の開発事業者に向けて、より高度なソリューションを提供できるようになります。エネルギー資産の価値最大化、電力系統の安定性向上、そして脱炭素化の推進に向けた取り組みをさらに加速してまいります」とコメントしている。
今回の資金調達を通じてGridBeyondは、英国・アイルランド・米国・日本・オーストラリアなど主要市場での事業拡大を加速し、分散型エネルギー資産を最適化するプラットフォームの高度化に投資する方針だ。日本では横河電機、千代田化工建設、兼松との協業を通じ、AIを活用したエネルギー最適化サービスの展開を進めている。
今後はSamsungとの連携により、エネルギートレーディングや資産最適化領域での新たな事業機会の創出を目指す。両社の技術・知見を組み合わせることで、グローバルでの事業成長をさらに推進していく方針だ。
※ 分散型エネルギー(DER):太陽光パネル、蓄電池、EV、エネファームなど、需要家の近くに分散配置された小規模な創・蓄・省エネ設備の総称。大規模集中型と異なり、地域での地産地消やレジリエンス強化、脱炭素化に貢献し、VPP(仮想発電所)技術で統合・制御される次世代のエネルギーシステム。
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