点群解析で“見て動く”ロボへ──リンクウィズ、2億円で製造工程の自働化と品質向上を推進

点群解析で“見て動く”ロボへ──リンクウィズ、2億円で製造工程の自働化と品質向上を推進

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3次元形状処理エンジンを活用した産業用ロボットの自律化システムを展開するリンクウィズ株式会社は、シリーズCエクステンションラウンドでSuzuki Global Ventures、豊田通商の2社を引受先とする第三者割当増資により、総額2億円の資金調達を実施した。シリーズCの累計の調達額は8.5億円となる。

リンクウィズは、3次元形状処理エンジンを活用した産業用ロボット向けの自律制御ソフトウェアソリューションを開発・提供するスタートアップだ。独自アルゴリズムを用い、ロボットのセンサーで取得した点群データを高速解析し、複雑な溶接や組立、外観検査といった作業の自動化・品質保証を実現している。

生産最適化システム「L-ROBOT」、検査工程をロボティクスで支援する自動検査システム「L-QUALIFY」、生産データを収集・分析し改善提案まで行う「LINKWIZ FACTORY CLOUD」を提供。輸送機器産業をはじめ、農機・建機製造、建築・建材製造、プラントエンジニアリングなどの分野で展開している。

また、リンクウィズ製品の量産ラインへの実装を通じて製造現場の業務革新を加速するため、同社はスズキおよび豊田通商との協業を推進する。具体的には、スズキとは共同事業開発に関する覚書を、豊田通商とは共同開発契約を締結し、スズキの浜松工場・湖西工場での実運用や、EVを含む新規自動車製造案件への取り組みも開始している。今後は両社との協業を軸に、同社ソリューションの製造現場への包括的な普及を目指し、製造工程の自働化と品質向上に貢献するロボティクスサービス基盤の構築を進める方針だ。

代表取締役は吹野豪氏。静岡県浜松市を本拠地とするパルステック工業で3Dスキャナの事業開発を担当。その後、浜松市のソフトウェアハウスであるアメリオで取締役を務め、2015年3月にリンクウィズを創業した。

吹野氏は、「リンクウィズは、製造業をより進化させるという事を目的として活動を続けてまいりました。リンクウィズが培ってきた10年間の歩みを今回の戦略的パートナーシップを起点に今後の製造業の50年を創っていく。リンクウィズは引き続き事業の発展、お客様の利益を追求し社会に貢献が出来ると確信しています」とコメントしている。(一部抜粋)

今回の調達資金は、製造業における人手不足や品質安定化といった現場課題の解決に向けた開発・提供体制の構築、製造現場の知見獲得による提案力・ニーズ把握・拡販力の強化、事業成長に向けたキーポジション人材の確保などに充当する計画だ。

※3次元(3D)形状処理エンジン:建物、機械部品、点群データなどの立体的な形状(3Dデータ)を高速・高精度に作成、編集、解析するソフトの中核ソフトウェア技術のこと。

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