国際流通関連サービスを展開するユアトレードが、第三者割当増資および融資による総額3.5億円の資金調達実施を明らかにした。
今回のラウンドでの引受先は、Genesia Ventures、ANRI、環境エネルギー投資(EEI)、アーキタイプベンチャーズの4社。融資の借入先は、日本政策金融公庫と商工組合中央金庫。
同社は一般貿易や越境ECを行う事業者向けに、返品商品や在庫品を再度販売する海外再販支援サービスを展開している。現地での返品商品や在庫データを活用し、海外で再販売を実現。これまで廃棄していた商品を収益化することで、企業の売上向上と廃棄コスト削減を同時に可能にする。
さらに、今回のリリースと同時に新サービス「nomino global」の提供を開始。nomino globalは、複数の国のECサイトへの参入をワンストップで支援。返品や在庫管理まで一貫してサポートすることで、日本企業の海外展開をトータルで支える。従来より素早く効率的な海外展開を実現する。
同社は、住友商事出身の柳澤 裕人氏が2021年12月に設立。柳澤氏は早稲田大学卒業後、住友商事で鉄鋼製品の海外輸出や事業投資を担当。2015年から5年間米国に駐在し、現地子会社での経営とシカゴ支店での新規事業開発に従事した。
ユアトレードは、2022年9月より返品商品・余剰在庫品の再流通サービス提供を開始。日本および台湾の大手事業者を中心に契約事業者数を伸ばしている。
2023年12月には日本からの出荷量が多く、返品率も高い米国でのサービス提供を開始。今後は、EC大国でのさらなる事業拡大を目指すとともに、新たな地域へのサービス提供も計画しているという。
今回の調達資金は、事業拡大の加速とグローバル展開のための組織体制強化に充当する。
画像はユアトレードプレスリリースより