株式会社テラーノベル

小説プラットフォームを運営する株式会社テラーノベルは、2025年3月に新たな縦型ショートドラマプラットフォーム「テラードラマ」を開始。同時に、Makers Fundから10億円の資金調達を実施した。
同社は2014年7月に設立され、小説投稿プラットフォーム「テラーノベル」を提供している。ユーザーがスマートフォン上で簡単に縦読み形式の小説を投稿・閲覧できるプラットフォームだ。コメント機能を通じて、作家と読者の双方向のコミュニケーションが可能。登録作家数は90万人以上、作品数は1000万以上に上り、読書回数は累計25億回を超えている。これまでにも人気作品の漫画化を手掛け、メディアミックス展開を進めてきた。
テラードラマでは、テラーノベルに投稿された作品の中から特に人気の高いものを原作としてオリジナルドラマを制作する。サービス開始時には、「10年越しの復讐」「マウントリベンジ」「カリスマ美容師は私を離さない」の3作品が公開された。これらの作品は、すでにテラーノベル内で高い評価を得ており、映像化によって新たなファン層の獲得が期待される。
代表取締役の蜂谷 宣人氏は、大学院修了後にディー・エヌ・エーへ入社し、エンジニアとしてモバゲーアバターの開発を担当。その後、ディー・エヌ・エーがM&Aした企業へ出向し、開発や新規事業立ち上げに従事した。ミラティブを経てDMMグループで勤務した後、日本のエンタメコンテンツ産業の可能性に着目し、テラーノベルを創業した。
近年、縦型ショートドラマはSNSを中心に人気を博しており、短時間で視聴できるコンテンツとしても注目されている。テラーノベルは、このトレンドに対応し、既存の人気小説を映像化することで新たな視聴体験を提供することを目指している。
今回の資金調達により、映像コンテンツの制作やプラットフォーム運営に必要な人材の採用と育成を進める。また、オリジナルドラマの共同制作パートナーや作家の募集も開始し、コンテンツの充実を図る計画だ。
画像はテラーノベルプレスリリースより