株式会社エディアンド

AIを活用した医療教育プロダクトの開発・提供を手がける株式会社エディアンド(EDIAND inc.)は、MINTを引受先とするシードラウンドの第三者割当増資により、総額5000万円の資金調達を実施した。
日本の医療専門家教育は、国家試験合格を最優先に設計されてきた結果、学習が細分化・暗記偏重となり、臨床実践との乖離が生じている。専門用語の暗記に学習時間が偏り、臨床応用力を育てる時間を確保しにくい。さらに、学習者の理解度や経験レベルに応じた個別最適な教育機会も限られている。
エディアンドは、こうした構造的課題が医療の質向上と医療従事者の成長を阻害していると捉え、教育基盤そのものの再設計に取り組む。医療系(歯学など)の専門家教育に特化したEdTech企業として、AIで学習体験を最適化する学習アプリ「DentiStudy」と、自然言語処理を用いた自動作問支援「PlatformEXE」を展開。教育現場の効率化と、学習データを活用した教育最適化を目指す。
代表取締役CEOは副田義樹氏。大学在学中から医療システム開発に携わり、医用画像システムの企画・販売を通じて放射線科のデジタル化黎明期に貢献。その後、新製品の企画責任者や販売戦略立案を担当し、2018年度にエルピクセルへ移籍した。同社ではAIを活用した疾患検出医療システムの企画・販売に従事。その後、2019年10月にエディアンドを設立した。
副田氏は、「今回の資金調達は、AI作問業務効率化・学習効率化・定量化の3領域を統合させ、 教育を“仕組み”として最適化するための重要なステップと考えています。国家試験対策を超え、臨床現場で機能する思考力を育てる。 そのための基盤を構築します。教育の進化は、医療基盤の底上げにつながる。 私たちはその構造変革に挑戦します」とコメントしている。(一部抜粋)
本調達により、エディアンドは「AI作問×学習効率化×学習定量化」を統合した学習基盤の開発を加速する。
具体的には、下記の3つに充当する計画だ。
1. 国家試験・CBT※水準の高精度な問題生成に対応するAI作問基盤の高度化(設問構造解析、臨床画像・動画連動、難易度設計の高度化)
2. 学習履歴や理解度を解析し「何を・どの順で・どこまで学ぶか」を個別最適化する学習効率最大化エンジンの強化(弱点集中と臨床思考力の両立、反復のムダ削減)
3. 個人〜大学単位まで学習状況を可視化し、教員の介入ポイントも示す学習定量化ダッシュボードの進化(成長率・弱点分布・到達度のリアルタイム表示)を進める。
これにより学習者は短期間で臨床思考力を高めつつ成長を数値で確認でき、教育機関は作問・評価・指導を効率化しながら戦略的な教育設計が可能になる。知識格差の縮小や、国家試験対策から臨床まで一貫した学習基盤の整備を通じて、医療水準の持続的な底上げにもつなげる狙いだ。
さらに、蓄積される学習データをもとに、つまずきや習得順序など理解プロセスの解明や、エビデンスに基づくカリキュラム設計支援へ応用し、「教育を科学し、最適化する企業」として取り組みを医療領域から広げていく構えだ。
※CBT:医歯薬系学生が臨床実習前に受験する共用試験(Computer Based Testing)









