株式会社シンク・ネイチャー

生物多様性ビッグデータとAIを活用し、自然資本の可視化やネイチャーポジティブ経営支援を行う株式会社シンク・ネイチャーは、既存株主の伊藤忠テクノロジーベンチャーズをリード投資家に、第三者割当増資による総額約3.8億円を調達した。既存投資家の沖縄セルラー電話、沖縄振興開発金融公庫に加え、新たにニッセイ・キャピタル、三井住友トラスト・インベストメント、SBI新生企業投資が参加した。
シンク・ネイチャーは、生物地理学やマクロ生態学などの基礎科学をベースに、企業・金融機関・自治体向けに自然資本の可視化・分析を提供するスタートアップだ。フィールドワークや衛星観測に由来する生物多様性データに、物流統計などの社会経済データを組み合わせ、意思決定を支援している。
企業向けには、IR開示や自然資本経営、カーボンニュートラルとネイチャーポジティブの両立支援を展開。投資家・金融機関向けの気候・自然デューデリジェンス、自治体向けのネイチャーDX支援、市民向けアプリによる教育普及も手がける。
近年、サステナビリティ対応は気候変動にとどまらず、生物多様性や自然資本へと領域が拡大しており、金融市場でも自然関連リスク・機会の評価が重要性を増している。こうした背景のもと、同社のような自然資本データを活用した意思決定基盤への需要が高まっている。
今回の資金は、金融・機関投資家向け支援の強化、AI解析基盤の高度化、フィンランド支店を起点とした欧州市場参入準備や営業体制の強化、人材採用に充てる。自然資本を企業経営や金融、行政の意思決定に組み込む基盤づくりを進め、ネイチャーポジティブな経済活動の社会実装を加速させる方針だ。









