株式会社FACTORY X

製造業向け在庫最適化モデルを開発する株式会社FACTORY Xは、STATION Ai Central Japan 1号ファンド、ANRI 5号ファンド、Data Driven Innovationファンドを引受先とするJ-KISS型新株予約権の発行に加え、名古屋銀行、日本政策金融公庫からの融資を受け、シードラウンドで総額1億円を調達した。
FACTORY Xは2022年設立のスタートアップで、生産・財務・リスクに関するデータを構造化し、予算内で在庫価値が最大となる適正在庫を算出する「在庫戦略モデル」を開発している。現場と経営が共通の基準で在庫判断を行える仕組みを提供する。
製造業ではこれまで在庫削減が重視されてきた一方、サプライチェーンの複雑化や供給網の混乱を経て、過度な在庫削減が生産停止リスクにつながるケースも顕在化している。近年は在庫をコストの対象としてだけでなく、供給安定や収益性といった主要な判断軸として捉え直す動きが広がっている。
同社はプレシードで大手自動車部品メーカーを中心にPoCを実施。コロナ禍で増えた在庫を減らす局面で「何が適正在庫か分からない」という課題に対し、在庫切れ確率や経済効果を定量化し、意思決定基準づくりを支援したという。PoCではExcelと最適化エンジンを組み合わせたツールを用意しており、現在は現場で継続利用できるプロダクトとして整備を進めている。
今回調達した資金は、在庫戦略モデルのプロダクト開発や顧客基盤拡大に充当する。PoCから本格導入への移行を進めるとともに、製造業における在庫の意思決定基準としての確立を目指すという。









