まん福ホールディングス、シリーズBで3億円調達—日本の食文化を世界へ拡大

まん福ホールディングス、シリーズBで3億円調達—日本の食文化を世界へ拡大

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食に特化した事業承継支援を行うまん福ホールディングス株式会社は、シリーズBエクステンションラウンドにて3億円を調達(第三者割当増資)。これにより、同社の累計エクイティ資金調達額は28億円を超えた。

今回のラウンドに参加したのは、米国のペガサス・テック・ベンチャーズ(ALHDのCVCファンド)、ALHD partner’s&investment LLPなど。

同社は、後継者不在に悩む食関連の中小企業を対象に事業を承継し、「暖簾と雇用」を守りつつ、第二の創業を支援するビジネスモデルを採用している。これまでに国内外で12社の事業を承継し、グループ全体の連結売上規模は年間約110億円、従業員数は約1500人に達している。

2024年11月に設立した新会社「Manpuku USA, Inc.」を通じて、2025年2月にニューヨーク市マンハッタンのテイクアウト寿司店「OSAKANA」を事業承継した。アメリカの外食市場は規模が大きく、日本食の市場も拡大している。特に寿司は高い人気を持ち、今後の成長が期待される分野である。OSAKANAは、イーストビレッジの直営店とミッドタウンの高級日系スーパーマーケット内の2店舗を展開しており、鮮魚の販売や寿司教室、ケータリング事業など多角的なビジネスモデルを構築している。まん福ホールディングスの経営ノウハウとOSAKANAのブランド力を融合し、全米主要都市への拡大を目指すとしている。

代表取締役社長の加藤 智治氏は、大学院修了後、ドイツ銀行グループやマッキンゼーを経て、2004年にフィールズのスポーツ・エンタメ関連子会社2社の取締役に就任。2007年、あきんどスシローに企業再生請負人として参画し、専務・取締役COOを歴任。2015年にゼビオの社長に就任し、2021年4月にはまん福ホールディングスを設立し、社長を務めている。

今回の資金調達は、既存の承継企業12社への収益性改善や成長への再投資、国内外での新たな事業承継への投資、本部機能の強化・拡充に充てられる予定だ。特に、地域ごとに事業を集約する「エリア共和国」の形成を進めており、熊本、静岡、南関東(東京・神奈川・埼玉)、北海道の4エリアで展開している。今後は、既存エリアの拡大と新たなエリアでの事業承継を推進し、グループ全体のシナジー創出を目指すとしている。

画像はまん福ホールディングス HPより

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