ゴーグル不要の没入体験—フォレストデジタルが1.3億円調達し事業拡大へ

製造業の事業承継を支援するセイワホールディングスは、総額6.5億円の第三者割当増資を実施したと発表した。引受先は、石田克史氏(ジャパンエレベーターサービスホールディングス 代表取締役会長兼社長CEO)、あいぎんベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合、およびフューチャーラボである。これにより、同社の累計調達額は10億円となった。
同社は、2021年1月に設立され、後継者不足に悩む中小製造業の事業承継を支援している。M&Aを活用し、職人の技術・設計力・設備力を統合したグループ経営を展開する。仕入れ最適化や新たな生産体制の構築を通じて、企業の成長を後押しする。顧客企業同士のマッチング支援も行い、幅広い価値を提供する。今後も後継者不在の企業をグループに迎え、製造業の持続的発展を目指す。
2024年4月には、高等専門学生を対象とした奨学金制度を開始した。高等専門学生向け奨学金制度により、向上心を持ちながらも自身を取り巻く経済的事象等で思うように学業に打ち込めない、次世代の製造業を担う人材の育成に寄与する。
代表取締役の野見山 勇大氏は、大学を卒業後、父親が経営する有限会社セイワ工業に入社した。経理部門で事業計画書の策定や銀行交渉を担当し、会社の流動性向上に寄与した後、営業部門に転属。取引先を1社から50社以上の拡大に成功させた。2017年に専務取締役、2019年に代表取締役に就任した。
日本の製造業界では、少子高齢化や都市部への人口集中に伴い、地方の中小企業で後継者不足が深刻化している。中小企業庁の報告によれば、2025年までに約245万人の中小企業経営者が70歳以上となり、そのうち約半数が後継者未定とされている。このような状況下で、事業承継支援を専門とする企業の役割が重要性を増している。
今回の資金調達により、財務基盤を強化し、後継者不在問題の解決と独自プラットフォームのさらなる成長を加速させる意向である。同社の取り組みは、製造業界の事業承継問題の解決に寄与し、地域経済の活性化にもつながると考えられる。
画像はセイワホールディングスプレスリリースより
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