クラウド在庫管理システムを提供するZAICOがシリーズAラウンドにて、アーキタイプベンチャーズを引受先とした第三者割当増資による3億円の資金調達実施を明らかにした。
同社が提供する「zaico」は、スマートフォンやPCから在庫状況をリアルタイムで確認・管理できるクラウド在庫管理システムだ。欠品や過剰在庫の防止、棚卸作業の効率化に対応しており、製造、小売、医療など多様な業種での導入実績を持つ。
同社は、システム開発を行ってきた田村 壽英氏が2016年10月に設立した。田村氏は大学院修了後、ITコンサルティング会社を経て、SaaS型クラウドサービス会社のfreeeに入社。2013年に家業の倉庫業「田村倉庫」の経営支援のため、スマートフォン向け在庫管理アプリを開発。その後、「スマート在庫管理」として一般公開し、利用者の急増を受けて2016年10月にZAICOを立ち上げた。
zaicoは、2016年10月の設立以来幅広い業種での導入実績を重ね、2024年5月時点で累積登録社数は17万社を突破。継続利用率は90%を超えている。さらに、月次経常収益(MRR)は前年比2.3倍に成長した。
2024年9月には、ロット管理を効率化できる機能追加とユーザー画面のリニューアルを行った。ロットや使用期限が異なる在庫データを入力することができ、複数ロットにわたる物品の数が在庫一覧画面上でより把握しやすくなった。
今後は、在庫管理業務の完全自動化を通じて、企業の人手不足問題の解消に取り組んでいく方針だ。今回の調達資金は、zaicoの自動化ソリューションの開発、営業・マーケティング体制の強化、認知度向上施策に充当する。
画像はZAICOプレスリリースより