研究開発から商用化フェーズへの移行が加速──宇宙スタートアップの最新動向
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研究開発から商用化フェーズへの移行が加速──宇宙スタートアップの最新動向

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2025 年のスタートアップによる資金調達総額は7199億円(※プレスリリース情報に基づく速報値)で、2024年の8097億円から11.1%減となった。資金調達額が大きく減少した2023年を上回る水準ではあるものの、2022年の7828億円を下回る結果となっており、市場の調整局面が続いている。

株式会社ケップルでは、スタートアップの動向を把握するうえで、資金調達と同様に重要な指標として「従業員数」に注目。2024年12月~2025年12月の国内スタートアップの従業員数を集計し、スタートアップ動向レポート「従業員数から読み解く国内スタートアップの現在地 2025」としてまとめた。今回は、レポートの中から宇宙セクターの従業員数推移や市場動向に関する解説を紹介する。

本記事で触れるセクター別のレポートを含む「従業員数から読み解く国内スタートアップの現在地 2025」は、以下のフォームからダウンロードすることで閲覧できる。

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カテゴリー別で異なる従業員数推移 ロケットは技術開発への投資を優先

宇宙セクター全体の従業員数推移とカテゴリー別の推移を確認すると、衛星やその他宇宙は、宇宙全体と同様の傾向で増加しているのに対して、ロケットは従業員増加率が小さい。一方で、資金調達額をカテゴリー別に比較すると、ロケットの調達額が最も大きい。ロケットでは、調達した資金を人材確保ではなく、技術開発などに活用している可能性が高いと考えられる。

小型人工衛星打ち上げロケットを開発するインターステラテクノロジズによる約159億円の調達 (融資含む)や、超小型人工衛星を開発するアークエッジスペースによる約80億円の調達など複数の大型調達があった。

2025年の宇宙スタートアップによる主な資金調達

従業員数増加ランキングを見ると、衛星カテゴリーの企業が最も多くランクインしている。これらの企業の共通点は、JAXA 関連のスタートアップである点である。JAXA は、8月にスタートアップ支援策を見直し、JAXA の知見を活用した事業を行う企業などを「JAXA スタートアップ」 として新たに支援することを決定した。固定燃料と液体の酸化剤を組み合わせ小型宇宙機向けエンジンを開発する Letara や、宇宙環境で研究開発・製造を行い成果物を地球に回収するサービスを運営する ElevationSpace は JAXA パートナースタートアップに認定され、従業員数を伸ばしている。

ロケットカテゴリーでは、前出のインターステラテクノロジズと、ロケットの大量生産を目指す MJOLNIR SPACEWORKS、気球からの空中発射方式によるロケット打ち上げを目指す AstroX がランクインした。インターステラテクノロジズは、中小企業イノベーション創出推進事業の宇宙分野に採択されており、約14.4億円の交付を受けた。MJOLNIR SPACEWORKS は、宇宙戦略基金に採択され約18億円の研究開発を行う予定である。これらの資金を背景に積極的に研究開発を加速させている。

従業員数増加数ランキング1位の将来宇宙輸送システムは、宇宙空間を利用し物資や人を高速輸送するシステムの開発を行う企業である。

2025年宇宙スタートアップの従業員数増加数ランキング

各セクターの詳細はレポートから


本セクターの2025年従業員数ランキング(2024年12月から2025年12月までの期間を集計)や主要なカテゴリーに属する国内外のスタートアップの動向、掲載企業の一覧はスタートアップ動向レポート「従業員数から読み解く国内スタートアップの現在地 2025」でご覧いただけます。

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Writer

二階堂 直樹

二階堂 直樹

Startup Research Division / アナリスト

2018年にケップルへ入社。2020年よりデータベース部門の事業責任者として、スタートアップデータの収集・調査・分析を担当。正確性と網羅性を重視し、独自の情報基盤を拡充・改善することで、将来的な活用や価値提供につながる土台づくりを進めている。チームマネジメントを通じて、信頼性の高いデータベース構築を推進。

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